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深まる秋の中で思うこと

yH5BAEAAAAALAAAAAABAAEAAAIBRAA7 - 深まる秋の中で思うこと
 今日で10月も終わる。今日は目覚めてからどうも複雑な思いにとらわれている。それは寂しさなのかもしれないし、やるせなさなのかもしれないし、ただ生きてゆくことへの不安なのかもしれない。
 いろいろなものは変わりつつあるけど、相変わらず僕は僕のままのような気がする。このままで本当にいいのだろうか?という思いと、とりあえず流れに身を任せるしかないという思いがぶつかり、そして渦を巻いているように思う。でもそんなことを言い始めたら誰ひとり確実な未来というものはないのだから、言い始めてもきりがないのだろう。ただできることと言えばこうして生き延びてゆく確率を上げてゆくことかもしれない。
 イタリアに来て3年目。ようやくこうして生き延びてゆけるだろうと思えるようになってきたものの、もし最初からこんな苦労があることを知っていたらおそらくは来なかったように思う。でもこれが僕だし、それを曲げるわけにはいかない。
 いつも秋とともにやってくる好奇心。それと共に何かが知らぬ間に抜け落ちていっている。それは新しい何かのための準備なのかもしれないし、こうして踏み越えてゆく時間の積み重ねに、やっぱり淡い期待というもの描いているように思う。
 新しい場所にいると新しい風が吹いてくる。でもその中には燃え尽きた落ち葉のように、いつの間にかいなくなってしまうものもある。それをいくつか集めてみると、そこには死の匂いに似た美しい形が出来上がる。僕はそこから遠ざかり、眠りの中でそれと再び出会うことになる。そうする間に夜は更けてゆき、何事もなかったかのように太陽が夢を照らすまで僕はそこに囚われている。
 ずっと僕はこうしてある意味では別の場所を求めてさまよっていたように思う。でも結局そこでは暮らしてゆけない。そこで暮らしてゆくには何かが足りなかったのかもしれない。おそらくは理由のようなものが。でも今いる中にまた新しく別の居場所を見つけることはできる。透明な闇の中で見えない糸のようなものとそれは確かに結びついているように思える。
 ときどき何もかもを投げ出してしまいたくなるときがある。すべて放り投げて、また最初からやり直したいと。でもその先には同じような困難があることを知っている。そこまでゆくには次はもっと短い時間でできるかもしれない。でも、その先には同じような壁が「予約済み」と書かれた札をぶら下げて待っているに違いない。それは何度も繰り返される人生のように、死んで生まれ変わったとしても変わらないものなのかもしれないね。

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