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霧の町・ミラノ

祝福の時
 
 冬の夜、ミラノには深い霧がかかる。もう何メーターも前が見えない状況で「おそらくそうであろう」という漠然とした霧の現実のなかへ向かってアクセルを開けてゆく。記憶のなかのミラノが正しいとするならば、今はふたたび霧の中だということになる。温かい光が導くろうそくの火のような、僕は目を細めてその現実のなかへもどってゆこうとしている。
 もう随分前からミラノに戻ってきていたのですが、いろいろと事情があり、なかなかブログをかけませんでした。最近は須賀敦子さんの「ミラノ・霧の風景」を読み直していて、少し霧に関して書いてみたいと思ったので上の文章を書いてみました。
 いざこうして書き始めてみると、なんだか書きたいことがとてもたくさんあるような気がします。日本で起こったこと、数々の出会い、別れ、人々の暮らし、僕の考えること。なんだかきりがありません。
 僕はたまにしかこうしてブログを書かないと言われたので、これからは頻繁にいろんなことを書いていこうと思っています。
 今回からブログに写真を載せてみようかなと思い、少し画像縮小などを勉強して、さっそく載せてみました。
 上の写真は僕の地元である富山県の写真です。
 僕の育った高岡という町から能登半島の七尾というところまで、信号がほとんどないシーサイドラインが延々と続いています。僕は事あるたびにバイクや車に乗ってひとりでよくドライブにいきました。そして音楽を聴きながらいろんなことを考えました。将来のことや、家族のこと、好きな人のこと、作品のこと。まるで音楽が僕の思考を溶かして海に流し込むみたいに、僕はそこでいろいろなものを投げ捨ててきたのかもしれません。
 今回母の3回忌が終わり、ミラノに戻ってくる前にこの写真を撮りに行ってきました。踏み荒らされた砂と海、工場の煙の向こうに広がる冬の険しい山、その間をぬうようにたくさんのカモメが大地に足の届かない雪のようにふわふわと飛んでいました。
 どうしてかわからないけど僕はこの世界のすべては祝福というものを受ける権利があるのだと思いました。それはほんの小さな記憶の中に、いつまでも刻み込まれ、今こうしてこの文章を書いています。
 相変わらずこのブログというものに何を書けばいいのかよくわからないのですが、まあ、僕の思っていることをただ書けばいいのかな?という感じでやってゆこうと思います。
 日本でお会いできたみなさま、どうもありがとうございました。これからもよろしく、またお会いしましょう。僕は、まあ、元気です。
 そういえばあっという間にもう年末ですね。毎年12月に入ったなと思うとすぐに年が明けるような気がします。年末はいろいろと行事が多いせいもあるんでしょうね。今年もあとわずかですが、みなさま良い新年を迎えられるように今年のことは今年中に、、、、。
 それでは、また。
 

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コメント

  1. ayuko@germany より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    帰ってきてたんですね。私はもうすぐ帰国です。
    出会って仲良くなった人たちが、別れを惜しんでくれたり、なんだかやさしくて、いっそ誰にも見送られないほうが何も考えずに帰れるのにと、複雑な気分です。
    ひとつの場所に落ち着けない自分は、きっとこれからもこうしてジプシーのように生きていくんだろうなと諦めました。
    イタリアへはまた必ず行く機会があるので、そのうちお会いしましょうね。

  2. tatsu より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
     あゆこ さん
     そちらももう帰国ですか?ドイツにはなかなか行く機会がないまま、ヨーロッパでの再会は果たせなかったですね、今回。
     ジプシーのように生きてゆくわけですか、、、。まあ、うらやましいような、そうじゃないような。でも僕ももし子供ができなかったら、おそらくまだあなたと同じような感じだったんじゃないかと思います。
     流れてゆける間は、どこまでも流れていってもいいのかもしれませんね。
     日本に戻られてからのご活躍、期待しています。

  3. SECRET: 0
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    実家が富山なのですか。富山には私が幼稚園の時に家族旅行で出会った当時大学生だったお兄さんが住んでいます。ユタで出来た親友も高岡の出身です。同居人も高岡に住んでいたことがあります。すごく不思議な縁を感じました。能登半島は家族旅行で何度か足を運んだことがあります。千枚田がとても興味深かったです。
    わたしも静岡の海を見て高校時代を過ごしました。いろいろなもの、投げ捨てても戻ってきてしまうんですよ。でも、戻ってきた時には、波に揉まれて、わたしが投げ捨てた時とは全く違った形となって戻ってくる。もっと優しくなって戻ってくる。だから戻ってきた時には自然とそれを受け入れることが出来るようになっている。海は不思議です。母のように厳しく、そして優しいのです。

  4. tatsu より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    jack Rabbito さん
    不思議な縁、いいですね。これからももっと深まってゆくといいですね。
     僕も海の近くで育ったせいだろうけど、海が近くにないとあまり落ち着きません。ここミラノは海から遠く、時々湖なんかに出かけます。
     

  5. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    私の住んでいるソルトレイクはあまりにも海に遠く、Salt Lake(湖)のFakeなBeachに時々出かけますよ。でもやはり、海が一番ですよね・・・。

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