教会の起源は今からなんと約1600年以上前の4世紀
イタリアでは街ごとにその街を守る守護聖人が指定されています。ミラノの守護聖人は聖アンブロシウス(Ambrosius 397年没)で、彼を祀るサンタンブロージョ教会(Basilica di Sant’Ambrogio)はミラノ最古の教会として知られています。
こちらはミラノ最古の教会、守護聖人が祀ってあるということもあってか、地元民のみならずミラノでも有名な観光スポットのひとつとして知られています。建築はロバルディア・ロマネスク様式となっています。
必見のロマネスク様式
中世14,15世紀ごろに絶頂期を迎えたこの頃のイタリアの建築物はキリスト教の布教や威厳の意味付けにおいて聖人や聖書をモチーフにしたものが多くみられます。しかしこの教会ではそれよりずっと前のロマネスク様式でレリーフやグリフォンなど建築様式の違いを見ることができて興味深いです。
現在に至るまでに何度も改装を重ねており、9世紀に作られた美しい漆喰の天井や壁などは当時の有名な建築家によるもの。
正門には木製のレリーフがあったりと細部に至るまで他の教会とは一味違う魅力を垣間見ることができます。
シンプルで荘厳な教会内
教会内部に流れているひそやかな空気は他の教会と比べるとより静かでより神聖な気さえします。荘厳な聖堂内には4世紀に制作された石棺があります。
祭壇近くには8世紀に造られた金の祭壇が配置されています。
祭壇上部にはキリスト教を国教にするのに貢献したと言われている聖アンブロシウスの金のモザイクが掲げられています。
ミラノ守護聖人のミイラが観覧可能
祭壇の奥側には地下へ通じる通路があります。
こちらでは397年に没した聖アンブロシウスのミイラが他の聖人2体と一緒に祭壇の下からガラス越しで拝観できるようになっています。
聖アンブロシウスにちなんで12月8日はミラノの祝日とされ、この日の前後に教会を訪れると多くの地元民と同じように聖人の遺体を間近に観覧できる特別な日となっています。
住所 | Piazza Sant’Ambrogio, 15 – 20123 Milano – Italy |
---|---|
行き方 | 地下鉄緑線(linea 2)に乗ってサンタンブロージョ駅(Sant` Ambrogio)にて下車、すぐ目の前。 |
入館料 | 無料(併設する博物館は2ユーロ) |
開館時間 | 平日 7:00-12:00 14:30-19:00 祝日 7:00-13:00 15:00-20:00 博物館:9:30~12:00 14:30~18:00 |
サイト | https://santambrogio-basilica.it/ |
大きな地図で見る
さらに動画で詳しく説明しています
こちらの教会その他を動画にてさらに詳しく説明していますのでぜひご覧ください。