ミラノの守護聖人を祀る、ミラノ最古の教会(Sant’Ambrogio)
イタリアでは街ごとにその街を守る守護聖人が指定されている。ミラノの守護聖人は聖アンブロシウス(Ambrosius)で、彼を祀るサンタンブロージョ教会(Basilica di Sant’Ambrogio)はミラノ最古の教会として知られ、建築はロバルディア・ロマネスク様式となっている。
夕暮れには幻想的な雰囲気になります。ファザードから左右に伸びる回廊とその背後のふたつの鐘楼が特徴的です。
教会の起源は今からなんと約1600年以上前の4世紀
中世14,15世紀ごろに絶頂期を迎えたイタリアの建築物はそのこの時期から建設が始まったものが多いが、その頃の建築物はキリスト教の聖人や聖書をモチーフにしたものがほとんどとなっている。だがこのサンタンブロージョ聖堂の回廊にはグリフィンなど空想上の動物が施されており、正門には木製のレリーフがあったりと細部に至るまで他の教会とは一味違う魅力を垣間見ることができる。現在に至るまでに何度も改装を重ねており、9世紀に作られた美しい漆喰の天井や壁などは当時の有名な建築家によるもの。
荘厳な聖堂内には4世紀に制作された石棺、8世紀に造られた金の祭壇が配置され、その上にはキリスト教を国教にするのに貢献したと言われている聖アンブロシウスの金のモザイクが掲げられている。そこに流れているひそやかな空気は他の教会と比べるとより静かで、より神聖な気さえする。
ミラノ守護聖人のミイラが観覧可能
また397年に没した聖アンブロシウスのミイラが他の聖人2体と一緒に祭壇の下からガラス越しで拝観できる。聖アンブロシウスの命日である12月8日はミラノの祝日とされ、この日に教会を訪れると多くの地元民と同じように聖人の遺体を間近に観覧できる。
サンタンブロージョ聖堂 (Sant’Ambrogio)
住所 | Piazza Sant’Ambrogio, 15 – 20123 Milano – Italy |
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行き方 | 地下鉄緑線(linea 2)に乗ってサンタンブロージョ駅(Sant` Ambrogio)にて下車、すぐ目の前。 |
入館料 | 無料(併設する博物館は2ユーロ) |
開館時間 | 平日 7:00-12:00 14:30-19:00 祝日 7:00-13:00 15:00-20:00 博物館:9:30~12:00 14:30~18:00 |
サイト | https://santambrogio-basilica.it/ |
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