かつてこれほど美しい湖を見たことがあっただろうか?
思い返してみれば北海道にバイクツーリングに行ったときに訪れた「神の小池」がそれに近いかもしれません。イタリア人の友人に聞いた時から気になっていた「魔女の湖」に行ってみました。
何事も素晴らしいものを見ようと思うと苦労が必要なように、この湖に行くのはそれほど簡単ではありません。まずはドモドッソラより北に車で4,50分。Alpe Deveroという街を目指します。こちらの村も空気が澄んでいて、綺麗な小川が流れ、キャンプ施設もありました。テントなど持って滞在している人も多いようでした。
Alpe Deveroという街から40分ほどトレッキング。それほどきつい道ではありませんが、子供も老人も、犬もたくさん見かけました。杖を持ってかなり本格的な格好をしたトレッカーもチラホラ。
森を抜けると、絵葉書になりそうな山荘の世界。空気は澄み渡り、山のハイジのような世界。ここはCrampiolpという村でこちらでしばし休憩をしました。小さい村の割にはレストランが4件もあり、旅行客の多さを伺えます。
前菜のチーズとサラミ、ま、山の定番という感じ。
いろいろなお肉の盛り合わせ、ソーセージ、鹿肉なんかもありました。
北イタリアと言えば「ポレンタ」ですよね。このままではあまり味がないのですが、お肉の付け合わせ。空気が素晴らしければ、確かになんでもおいしいですよね。
重い腰をあげて、湖へ向かいます。Crampiolpから「魔女の湖」までは歩いて10分ほど。
イタリア人は申し合わせたように夏は海に行き、イモ洗い状態になるのですが、山はそれほど人が多くありませんでした。それでも絶景を楽しみにかなりの人が訪れているようです。湖の水は冷たすぎて基本的に入水はできません。
こららの魔女の湖は標高1772m。これがなぜ魔女の湖と呼ばれるかについては、あるカップルの破局を魔女が救ったという逸話から来ているようです。秋の紅葉のポスターが貼ってありましたが、それも素晴らしい雰囲気でした。アクセスはかなり難しいのですが、トレッキングも含めて、良い思い出になること間違いなしです。