北イタリア有数の工業都市
北イタリアのほぼ中央に位置する都市ブレシャ(Brescia)。ミラノから東に80キロほどの距離にあるこの町はロンバルディア州第二の規模を持つ町でその立地を活かし工業都市として有名です。また中世以来武器製造地としても知られ見本市も行われています。
町の中心にあるのは1602年から200年以上かけて建てられたブレシア新大聖堂「サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂」(Cattedrale di Santa Maria Assunta)。大聖堂広場にはバールが立ち並び、市民の憩いの場となっています。
世界遺産「サンタジュリア博物館」
ここブレシアを代表する観光スポットと言えばイタリア国内においても珍しい世界遺産に登録されている博物館「サンタジュリア博物館」。この博物館を訪れるためにブレシャを訪れる旅行者も多いはずです。
博物館は6世紀のランゴバルド王国時代に当時のデジデリオ王によって建設されたサンタジュリア修道院に由来し、千年以上の歴史の中で様々に拡張されてきました。
総面積1万4千平方メートル、展示品は1万1千点以上に渡り、博物館の中には合わせて3つの歴史的教会、修道院、ローマ時代の遺跡すら内包しているという圧巻の内容となっています。
この博物館の目玉のひとつとなっているのがこちら1世紀に制作されたとされるブロンズ像。1862年に発掘されたこちらの像はヴィットリア・アラタ(Vittoria alata)と呼べれブレシアのシンボルにもなっています。
200以上の宝石が埋め込まれている「デジデリオの十字架」。フレスコ画も見事です。まさにイタリアの繁栄期を物語っているかのようです。
展示物はレリーフ、青銅器、アクセサリーなどの調度品が多く、奥深いイタリアの歴史に酔いしれること間違いなしです。
サンタジュリア博物館(Museo di Santa Giulia)
- 入場料:10ユーロ
- 営業時間:10:00-18:00 月曜休み (コロナ禍要確認)
ローマ時代「カピトリウム神殿の遺跡」
サンタジュリア博物館から徒歩5分ほどの距離にある「カピトリウム神殿の遺跡」も2011年に合わせて世界遺産に登録されています。上記のヴィットリア・アラタ像もこちらから発掘されたそうで、壮大な歴史の証人とも呼べる建築物です。
裏手にはローマ時代の劇場跡地もあります。
トジオ・マルティネンゴ絵画館
ブレシアには絵画館もあります。有名な3点のラファエロのほか近代絵画まで展示しています。
- トジオ・マルティネンゴ絵画館(Pinacoteca Tosio Martinengo)
- HP
- 入場料:8ユーロ
- 営業時間:10:00-18:00 月曜休み(コロナ禍要確認)
クラシックカー「ミッレミリア博物館」
ブレシアのもうひとつの顔が世界的にも有名なクラシックカーレース「ミッレミリア」(Mille Miglia)の発祥の地としても知られています。ブレシアを出発し、ローマへ行き、ブレシアへ戻ってくる公道レースは日本でも姉妹版が行われるほど知る人は知る有名なクラシックカーレースです。
クラシックカー好きな方はぜひとも訪れたい場所のひとつですね。
- ミッレミリア博物館(Museo Mille Miglia)
- HP
- 入場料:10ユーロ
- 営業時間:10:00-18:00
ブレシア近郊の見どころ
このヴァルカモニカ渓谷の岩には約一万年前からローマ帝国時代まで8000年の間に描かれた線刻画が残されており「ヴァルカモニカの岩絵群」と呼ばれています。このヴァルカモニカの岩絵群は数あるイタリアの世界遺産の中でも1979年、イタリア初の世界遺産としてユネスコに登録されました。
ワイン産地「フランチャコルタ」
フランチャコルタという地域はブレシア北西、イセオ湖という湖の南部に位置します。50年前にはワイナリーも20件ほどしかなかったとのことですが、知名度、そしてワインを作る上質な地形から近年どんどんと数が増し、最近では100件ほどのワイナリーが存在する新しいワイナリー地域になっています。
イタリアではヴェネト地域で作られるプロセッコ、エミリアロマーニャ地域のランブルスコなど、地域ごとで作られるワインに独特の名称をもったものがありますが、フランチャコルタもその一種です。
また当サイトではミラノから車を利用したの郊外ツアーでもご案内可能です。例えば半日ブレシア、残りの半日はフランチャコルタその他のスポットやアウトレット訪問などと組み合わせも自由です。
気になる方は以下フォーム、もしくはメールにてお気軽にお問合せください。