イタリア・ミラノらしい雰囲気のある地域
今ミラノで3大観光地のひとつに挙げられるのがここナヴィリオ地区。しかし観光地だけには留まらず多くの地元民にも人気が高い、ミラノでも最新のスポットと呼べるでしょう。地下鉄緑線(linea2)でポルタジェノバ駅(P.TA Genova FS)下車、徒歩で約5分。もうミラノでは珍しくなった運河が目印になっています。美しい夕焼けが見れるのもこの地域の特徴です。
かつてミラノにはたくさんの人工運河が流れ、人々の生活にかかせないものとして物品の運搬に使われていました。大聖堂ドウォーモ建設の際にもこの運河を使って石材を運んだこともよく知られています。運河の建設にはレオナルド・ダ・ヴィンチも設計に加わり、かつては「水の都」と呼ばれた時期もありました。
ミラノの美しい下町
しかし戦後交通の発達にともなってほとんどの運河を埋め立ててしまい、今ではこのナヴィリオ地区だけが当時の面影を残す場所となっています。この地区は多くのアーティストが暮らす下町として知られ始め、1982年から地元の人々が地域復興活動を始めたのをきっかけに次第に新しいミラノの観光地へと変わってきました。
ロマンチックでおしゃれなスポットです
商業とファッションというあわただしいイメージのミラノですが、ここでは歴史とロマンの匂いが漂い、ゆっくりとした時間が流れているのが人気を呼ぶ理由でもあります。
最近ではセレクトショップ(オーナーが独自に選んだ品物を扱う店)が地元のミラネーゼたちにも人気を呼び、ショッピングにも最適な場所でありながらぞくぞくとおしゃれなレストランやカフェがオープンする新しいスポットです。しかし地元の人々が長年通い続けている老舗のバーやカフェなどもあり、その下町と新しいものがうまく共存している風情が人々を引き付ける魅力なのでしょう。特に夏になるとこの運河の周辺一帯がオープンカフェとなり、アプリティーボのために多くの人々が訪れます。
市内では有名な骨董市も開催
ここナヴィリオ地域は毎月最終日曜日にアンティーク市(骨董市)が開催されるのでも有名です。
運河沿いにずらりとフリーマーケットのように市がでるので骨董品の物色などがお好きな方にはお勧めです。
骨董品以外にも調度品や衣類なども販売されています。
マーケットの日程に関してはこちらのページから参考できます。
アペリティーボとは?
アペリティーボ(Aperitivo)とは元々「食前酒」と意味で、食事の前のお酒と合わせる軽食という形で始まったようですが、今ではそれが拡大しここミラノでは独自の文化を持っています。現在アペリティーボと言えば、ドリンク一杯とブッフェ形式の食事が食べ放題!というとてもお得なシステムになっています。基本的にはドリンクとブッフェが込みの値段で8~15ユーロほどとお店によっても値段が違います。(イメージとしては値段の高いほうが食事が豪華)
アペリティーボ(Aperitivo)やハッピーアワー(Happy Hour)とお店の看板に書いてあるところが目印となります。18:00ごろから始まるところがほとんどなので早めの夕食をさっと済ませたい方にもおすすめです。
ドリンクは何を頼んでも(ビール、ワイン、カクテル、ノンアルカクテル、ソフトドリンク、水)基本的に値段は同じです。なので単価の高いドリンクを頼む傾向にあります。
ブッフェにある料理を小皿に取って自分の席に持って来て(セルフサービス)好きなだけ食べても良いという画期的なシステム。ただドリンクの値段は2杯目以降もあまり変わらないこともあるので、調子に乗って3,4杯も頼んでしまうとお得感が全くなくなるので注意が必要です。
ナヴィリオ地区 (Naviglio)
行き方:
地下鉄緑線(linea 2)でポルタジェノバ駅(Porta Genova FS)下車、徒歩約5分。緑線のサンタンブロージョ駅(S.Ambrogio)の間にあります。
ドゥオーモからは徒歩25分程度