ミラノを訪れたら必見のスフォルツェスコ城(Castello Sforzesco)
中世ミラノの繁栄期を象徴し、街のシンボルとして歴史を伝えるかつての古城「スフォルツェスコ城」。この城は15世紀にミラノを統治していたスフォルツェスコ家の居城として建築されました。
1861年イタリア統一後に修復され、この城の内部は面積、コレクション数ともにミラノ随一の総合博物館として一般に公開されており、ミラノ観光では見逃せないスポットして連日多くの観光客が足を運んでいます。
中心地のドゥオーモから歩いて15分ほど。ドゥオーモの前の広場からVia Mercanti通りを抜け、 Via Dante通りへ。そこは綺麗な石畳の広々とした通り。両脇にはガラス張りのおしゃれな店が立ち並び、ぶらぶらとウインドウショッピングをしていると突然空に伸びる高い塔が目に飛び込んできます。街中に聳え立つその姿はまるで空と大地を繋ぐ巨大な柱のようにも見えます。それがスフォルツェスコ城の入り口。
入り口の正面は109メートルという高い塔になっていて、そこからレンガ積みの城壁がぐるりと取り囲んでいる。また入り口の塔の前には円形の噴水と馬に乗ったスフォルツァ公爵の彫刻が置かれ、その非日常的な光景を遠くから眺めているとまるで映画の中に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥いります。
城内は博物館になっています
博物館は中世、ルネッサンス期の彫刻2000点を集める古代美術館、1500点の貯蔵作品を誇る絵画館、エジプト博物館、アンティーク家具・木彫博物館、装飾美術博物館、楽器博物館に分類されています。
城塞の情緒あふれる天井画の下に陳列された幅広い年代の美術品観覧時間は速足でも約2時間という壮大さ。蓄積されたコレクション群はミラノの栄光時代を語る証人として訪れるものを圧倒するほどのコレクションとなっています。
ミケランジェロ生涯最後の作品「ロンダニーニのピエタ」
この博物館の目玉作品としてミケランジェロが死の間際まで作っていたといわれる「ロンダニーニのピエタ」が別棟に展示されています。別棟は博物館入り口ではなく、一度中庭に戻りピエタの展示室に行く必要があります。
「ピエタ」というのは元々イタリア語で「慈悲」という意味だが、多くのアーティストが絵画や彫刻でこの「ピエタ」を表現してきたキリスト教カソリックにおいて重要なテーマである。主に聖母マリアが死んだキリストを抱えているという構図で、ローマではミケランジェロが23歳の時に製作したと言われる作品がサンピエトロ大聖堂にあることで有名だが、ここミラノの「ピエタ」にも世界中から多くの観光客が訪れる。「ロンダニーニのピエタ」はミケランジェロが彼の墓標にする予定だったとも言われているが、未完成の作品のため謎も多く、未完の傑作と称されている。
歴史的大発見「アセの間」
2013年にこの城の「アセの間」から500年の時を経てレオナルドダヴィンチが描いたフレスコ画が発見され、歴史的大発見として話題を呼び現在でも修復作業に大きな注目が集まっている。2013年にこの城の「アセの間」から500年の時を経てレオナルドダヴィンチが描いたフレスコ画が発見され、歴史的大発見として話題を呼び現在でも修復作業に大きな注目が集まっています。
住所 | Piazza Castello, Milano Italy |
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行き方 | 地下鉄赤線(M1)カイロリ駅(Cairoli)下車徒歩1分 |
電話番号 | +39 02-8846 3704 |
入場料 | スフォルツェスコ城:入場無料 スフォルツェスコ城博物館:5ユーロ |
休館日 | 月曜日 |
開館時間 | スフォルツェスコ城博物館:9:00-17:30 |
サイト | https://www.milanocastello.it/ |
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