ミラノの宝世界遺産「最後の晩餐」と予約方法

ミラノで唯一の世界遺産「最後の晩餐」

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レオナルドダヴィンチ作「最後の晩餐」

ルネッサンス期の傑作レオナルドダヴィンチ作の「最後の晩餐」。あまりにも有名なこの壁画はミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の食堂に描かれています。

ミラノにある唯一の世界遺産ということもあり、こちらをぜひ見てみたいという方も多いはず。その内容と予約方法を紹介していきます。

目次

レオナルドダヴィンチ作「最後の晩餐」(Cenacolo Vinciano=チェナーコロ・ヴィンチャーノ)とは

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元々「最後の晩餐」とは新約聖書の福音書に記されているイエスキリストが処刑される前の晩に12使徒と一緒に食事をするシーンを描いた題材です。ここでイエスキリストは弟子たちに向かって「この中の一人が私を裏切る」と予言し、弟子たちの間に驚きが広がるシーンとなっています。「最後の晩餐」自体はキリスト教の間では有名なモチーフであり、数多くの芸術家が残した数多くの「最後の晩餐」が存在します。

それではなぜこのミラノの最後の晩餐がここまで有名なのか、その主な理由のひとつは歴史上最高の芸術家と言われるレオナルドダヴィンチが作成したものであること、そしてその独特の技法にあります。

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ミラノスカラ座広場にあるレオナルドダヴィンチ像

レオナルドダヴィンチは1482年から1499年の間ミラノに滞在していたと言われています。この最後の晩餐は当時ミラノを統治していたヴィスコンティ家の命を受けレオナルドダヴィンチがミラノにいた1495年 – 1498年の期間で制作されました。

世界的にも名高いレオナルドダヴィンチですが、実は彼が手掛けたと証明されている作品の数は10数点とかなり少なく、そして唯一の壁画がこのミラノの最後の晩餐となります。壁画であるため持ち運びができず、ここでしか見ることができないというのも価値を高めている理由のひとつ。

レオナルドダヴィンチ以前の最後の晩餐は円卓に座っている姿で描かれたことがほとんどでしたが、ダヴィンチは登場人物を横一列に並べ、ルネッサンス期に発達したとされる独特の遠近法を用い画期的とも言える構図を生み出しました。かなり筆が遅く未完成の作品も多くあるダヴィンチの作品の中で縦幅約4,5メートル、横幅9メートルという大作を3年余りで仕上げた完成作品であるというのもかなり稀なこととして挙げられます。

1980年にはユネスコの世界遺産に登録され、有名な映画や小説でもダヴィンチの最後の晩餐は話題に上り益々注目を集める存在となりました。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

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サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

レオナルドダヴィンチの最後の晩餐はこちらのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)内の修道院にあるかつての食堂に描かれています。

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サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会背面

この教会は1296年に着工し、当時この地を統治していたスフォルツァ家の命により1469年に完成。

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その後有名建築家ドナト・ブラマンテが改装にあたったとされているゴシック建築の教会です。教会の壁には当時のヴィスコンティ家とスフォルツェスコ家の家紋が象徴的に飾られています。

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サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会へのアクセスは中心地からの場合、大聖堂広場近くから「サン・シーロ(San Siro」行きの16番のトラムに乗って10分弱。教会目の前の広場にてトラムが止まるのでそこで下車。地下鉄で行く場合の最寄り駅はM1(赤線)Conciliazioneから徒歩5分ほどとなります。

奇跡の壁画と呼ばれる所以

レオナルドダヴィンチの最後の晩餐が奇跡の壁画と呼ばれるのには主に2つの理由があります。ひとつはイタリアで壁画と言えば主にフレスコ画が主流ですが、書き直しを何度も行うレオナルドダヴィンチは手法としてテンペラ技法を用いました。

卵など植物精油を用いるテンペラ手法は制作に何度も書き直しができるという利点がありましたが、長期保存には向いていませんでした。この絵は完成して間もなく劣化が始まり、数世紀にわたって何度も修復が行われています。一時期はほとんど原型を留めないほど劣化したそうで、20世紀の大修復と呼ばれる20年にわたる修復のおかげで現在は描かれた当時を再現しているそうですが、絵自体はかなりぼんやりとしている印象が否めません。

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レオナルドダヴィンチ作「最後の晩餐」

もうひとつの理由ですが、よく絵を見てみると右側の天井あたりが欠けていることがわかります。このサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は第二次世界大戦の際に爆撃に遭い、ほとんど全壊に近い状態になったとのこと。

損壊時には教会の屋根や壁も吹き飛び、瓦礫の山のなかでまるで聖人たちが手を差し伸べたモニュメントのように、聳え立っていたのがこの最後の晩餐が描かれていた壁の部分であったということです。修道士たちはこの壁を守るために必死に土嚢を積み上げ、そうして天才ダヴィンチの傑作は現在までミラノに残された奇跡の宝として世界中から訪れる多くの観光客の眼差しを浴び続けています。

たまたま建築家ブラマンテが書いた教会の設計図が発見されたとのことで教会は昔の姿を取り戻していますが、そのほとんどは戦後再築されたものであるとのこと。もし爆撃が少しでもずれていたら、もし設計図が発見されなかったら、おそらく現在のサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会と世紀の名画である最後の晩餐は全く別のものになっていたでしょう。

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ジョヴァンニ・ドナート・ダ・モントルファノ作「キリストの磔刑」

この修道院のかつての食堂部分にはレオナルドダヴィンチ作「最後の晩餐」の反対側の壁にジョヴァンニ・ドナート・ダ・モントルファノ作「キリストの磔刑」が描かれており、相対的にイエスキリストの生涯最後の受難が表現されています。こちらも屋根が吹き飛んだことが見て取れますが、まさにこの壁画はいろいろな障害を乗り越えて現在に存在しているという奇跡の壁画と呼ばれるにふさわしい運命を潜り抜けています。

予約必須なのはなぜ?

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このミラノの宝とも呼べる世界遺産「最後の晩餐」ですが、その保存目的などの理由から観覧に関しては厳しい制限があり実際に観覧しようとしてもそのハードルは壁のように高いのが現実です。

主な理由は観覧に関しては完全予約制となっており、行列に並べば観覧できるというわけではないということが挙げられます。観覧できるのは15分刻みの1グループの(25~30人程度)入れ替え制であること。よって1時間の間に観覧できるのはわずか100人程度であり、ミラノを訪れる世界中の観光客から羨望の眼差しを浴びるこの「最後の晩餐」を実際に見ることのできる1日の最大人数は営業時間:8:15~18:45の間でわずか1000人程度ということです。

個人的には一枚の絵を観覧するのに15分というのは長すぎる気がするので、観覧時間を短くしてより多くの人が観覧できるようにしてもよいと思いますが、保存目的ということもあり現在(2023年3月)はこのようなシステムが取られています。

実際に観覧のハードルが高いこともあり、現地のミラノ人も最後の晩餐を見たことがないという人はかなり多く存在し、ミラノを何度か訪れているという方でも最後の晩餐を見たことがないという人も存在します。イタリア国内で飛びぬけて予約を取るのが難しい荒業と言っても過言ではありません。

予約が難しいのは大手のツアー会社が先行して予約を抑えてツアーに組み込んでしまうため個人予約に流れてくる数が限定されてしまうこと、予約開始時が不定期であること、予約代行が不可であること、2~3か月前には予約をしないと埋まってしまうこと、などなど数々の要因があります。

ミラノ滞在を計画されこの最後の晩餐を鑑賞したい場合、まず優先的にしなくてはいけないことがこの観覧予約ということになります。

予約方法を個別に紹介

それではいよいよ最後の晩餐の予約方法をみていきましょう。予約方法は主に3つあります。

  • ツアー会社の最後の晩餐が組み込まれたツアーに参加(難易度★)
  • 最後の晩餐の公式サイトからオンライン予約(難易度★★★)
  • 最後の晩餐の予約センターへ電話して予約(難易度★★★★)

最初の方法は「最後の晩餐 ツアー」などで検索し、最後の晩餐の晩餐が組み込まれたツアーへ参加することです。最後の晩餐の正規の値段はひとり15ユーロなので、ほぼ3~4倍近い値段となりますがその分簡単に予約が取れます。

次の方法は最後の晩餐の公式サイトへアクセスしてオンライン予約する方法です。

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最後の晩餐公式ホームページ

上記のページは公式サイトのページにグーグル翻訳にて日本語にしているものですが、こうすると内容も分かりやすくなります。このサイトでは一度に最大5名までの予約ができます。

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まずはページ中央に進んで自分が行きたい日程に空きがあるか確認しましょう。空いていればラッキーですが、予約するためには個人情報の登録が必要で、時間帯によってはガイド付きのオプションが必須なもの(プラスしてガイド料がかかります)、などがありますのでご注意ください。予約が完了するとメールが届きますので、当日チケットオフィスにて予約番号と観覧チケットを交換する必要があります。

最後の方法は最後の晩餐の専用チケットセンター(+39 02 92800360 )月曜~土曜8:00~18:30 へ電話をして予約をする方法です。こちらは上記オンライン予約以外の枠もあり最大9名分の予約ができることもあり観覧チャンスは広がりますが、オペレーターになかなか繋がらないのが難点です。オペレーターにつながらないと自動的に電話が切れてしまい、30分~1時間ほど何度電話しても繋がらいことがざらにあります。さらに英語もしくはイタリア語で話さなくてはならず、メールアドレスやクレジットカード番号の確認などにも手こずることは想像に容易いこととなります。

予約後チケットの交換方法

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サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会前広場

無事に予約ができた方も観覧前に予約番号とチケットを交換しなくてはなりません。なので遅くとも観覧時間の30分前程度にはこちらの教会へ到着しておいたほうがいいです。チケットセンターは教会の前(写真の左側)となります。

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最後の晩餐チケットセンター入り口

こちらの建物がチケットセンターとなります。こちらで予約番号を提示し、観覧チケットと引き換えます。

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最後の晩餐チケットセンター内部

チケットセンター内はさほど広くないため、朝は行列ができている場合があります。予約した番号をこちらで伝えると観覧チケットと交換できます。

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最後の晩餐観覧入り口

無事に観覧チケットを入手された方は広場教会横の入り口から入場します。またこの広場では緑のテーブルを出して「マヤクボクメツ」に署名してください、という詐欺(署名後現金を取られます)がありますので気を付けましょう。

予約が取れなかった方への最後の見学チャンス

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最後の晩餐チケットオフィス

最後の晩餐の最後の観覧チャンスとなるのが当日の朝です。こちらのチケットオフィスは朝の8時からオープンですが、その前から世界各国から集まった人がすでに行列を作って待っています。キャンセルなどが発生し、その日の空いている時間があれば当日の朝にその分を売り出しますので運が良ければその日のチケットを入手することができます。翌日以降のチケット販売はありません、オンラインサイトか電話予約をしてくださいという形になります。

ただこの方法は確実ではありません。あくまでも運しだいということになりますので、どうしてもということなら上記の別の予約をしておくほうがおすすめです。

穴場の必見スポットである裏庭があります

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以外に知られていないのが、この教会の裏庭。教会内部を通り抜けるか、正面から回り込んでも行けますが、季節ごとに静謐に満ちた建築物の美しさを堪能できます。こうしたアーチ下からは抜群のフォトスポットとなり、昼休みには扉が閉まっていることもありますが、最後の晩餐に加えて旅の思い出を移す一枚にはおすすめのスポットです。

最後の晩餐 (Cenacolo Vinciano)

  • 住所:Piazza Santa Maria delle Grazie, 2 MILANO – ITALY
  • 休館日:毎週月曜日、1月1日、4月25日、5月1日、12月25日
  • 入館時間:8:15~18:45
  • 公式サイト
  • 専用チケットセンター(+39 02 92800360 ) 月~土:8:00~18.30
  • 観覧料金:15ユーロ~
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動画にて更に詳しい情報も発信しています

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