ミラノのシンボル大聖堂ドゥオーモ見学方法

世界一の建築年数約500年という圧巻のゴシック建築

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国民の87%がカソリック信者と言われるカソリック大国イタリア。ヨーロッパの中でもとりわけ信仰心の強い国民として知られるイタリア人たちの生活はいまだにその信仰の元に根付いています。

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ヨーロッパでは街の中心に神の象徴である教会が置かれ、それを取り囲むように広がってゆくという形式が多く見られますがここミラノでも街の中心でありシンボルとなっているのがこの大聖堂「ドゥオーモ(duomo)」です。

ミラノ大聖堂は1386年にジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティの意向により着工し、約500年の時を経てナポレオンの命により完成し世界最大級のゴシック建築として知られています。

ミラノ大聖堂見学注意事項の目次

ミラノの始まりはここからミラノのシンボル大聖堂

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海外旅行に行って求めるもの、それはやはり感動や驚きではないでしょうか。それを間違いなく叶えてくれるのがこのミラノ大聖堂です。時差ボケですっきりしない方もいるかもしれませんがこの大聖堂と対面すれば我々人類がこんなものを建築できるのだとその驚きはひとしおです。

ミラノ大聖堂はミラノの中心ということもあり、地下鉄の乗り換え、トラムやバスの発着も多く、朝夕は多くの人で賑わいます。地元の人々も「ドゥオーモ」で待ち合わせ、というのはよくある話。まずは街の中心を訪れミラノの雰囲気を味わうのが良いでしょう。

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クリスマス時には大聖堂広場に大きなツリーが毎年展示されます。

イタリアではその街の中心に位置する大聖堂はその街の在り様を反映していると言われており、デザインやファッションで有名なミラノはこの大聖堂の恩恵の元に成り立っていると言っても過言ではありません。ちなみにミラノ大聖堂は(ドゥオーモ)と呼ばれていますが、ドゥオーモというのはその町の中心にある一番大きな教会の意味で、イタリアである程度の街にはすべて大聖堂(ドゥオーモ)が存在します。

ミラノ大聖堂の見学に関しては観光シーズンには込み合い行列を作っているイメージが多く、早朝が比較的空いているため効率よく回りたい方は早朝から訪れることをお勧めします。

ミラノ大聖堂建築の歴史

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現在の大聖堂広場にはかつてサンタ・マリア・マジョーレという教会がありました。現在でも入場チケットの内容により考古学エリア(ARCHAEOLOGICAL AREA)が含まれているものを購入すればかつての跡地を見学することができます。

この教会を再建したのが当時ミラノを支配していたジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティ。彼の命により現在のミラノ大聖堂は1386年より着工し、約500年の歳月を経て1813年に完成したとされています。何度も戦争などの影響により工事も中断したそうですが、この大聖堂の完成式を行ったのは当時破竹の勢いでヨーロッパ全土を侵攻していたナポレオンと言われており、こうした背景も歴史の奥深さを感じさせます。

大聖堂を設計したのは多くの建築家の合作とされており、ルネッサンス期を代表するドナト・ブラマンテ(Donato Bramante)も関わったようですが、メインとして名があがるのは北イタリアミラノおよびその近郊で多大な影響を与えたジョバンニ・アントニオ・アマデオ(Giovanni Antonio Amadeo)とされています。ただアマデオが描いた設計図には現在ある特徴的な135本の尖塔がなかったとされており、このデザインは後ほど追加されたものとされています。

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その壮大な建築は全長158m、幅93m、高さが108mで内部の面積が1万1700平方メートル。世界最大級のゴシック建築として知られています。2245体の彫刻との融合美はまさに圧巻の一言です。

大聖堂の頂上には重さ1トンもあるという金のマリア像が君臨し、大聖堂建設が始まってからこのマリア像の高さ108メートルというのがミラノの建築物の最大限度であり、それは近代化が始まる1950年代まで頑なに守られていたそうです。

壮大なゴシック建築は内部も見どころです

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晴れた日には内部のステンドグラスが美しく輝き、荘厳な教会内をさまざまな光の色で満たしてくれます。旧約聖書、新約聖書からなるキリスト教の歴史を描いた油絵、そして彫刻などが並び、神聖な空気が漂う空間と言えるでしょう。その壮大な空間に漂う神秘的な静寂は訪れる者の心をそっと休めてくれるようです。

祭壇の上部にはキリストが十字架に打ち付けられたときに用いられた3本の釘のうちのひとつが保管されていると言われており、この大聖堂がいかに地元のカソリック信者に崇められてきたのかを裏付けるような重要な証拠になっています。

おすすめは大聖堂に登る

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ミラノ大聖堂は階段もしくはエレベーター屋上に上ることができ、ミラノの街を一望することができます。遠くから見ていてはわからないゴシック建築の美しい彫刻の数々を近くで見れる絶好の機会です。

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やっぱり高い所に登って景色を眺めると遠くまで来たという実感が湧いて楽しいものです。その彫刻の向こう側に広がるパノラマのミラノを見れば、一生の思い出になることは間違いないでしょう。

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こちらが頂上です。屋根に上るのはお勧めですが、雨がひどい時や雪が降った際には転倒防止のため入場が制限されることもあります。

大聖堂に登るには専用のチケットが要りますし、それなりに狭い通路を歩かなくてはいけません。時間がない方やそこまで手間をかけたくないという方へ裏技的な方法は横にある百貨店リナシェンテのエレベーターを無料で使用することです。雰囲気は味わえますし、もしのんびりしたい場合にはゆっくりできるカフェも利用できますのでこちらもチェックしてみてください。

見学にはチケットが必要、購入方法と事前の注意事項

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ミラノ大聖堂近辺地図

大聖堂への入場、および教会に登るためにはチケットが必要になります。チケットオフィスは大聖堂を正面に見て右側に進んで行くとインフォメーションセンターがあり、そこで購入できます。

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ミラノ大聖堂チケットオフィス

チケットオフォス入り口では行列ができていることが多いです。(2024年3月現在)チケットオフィス入り口にはオンライン購入を促す看板が立てかけられるようになりました。

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ミラノ大聖堂チケットオフィス入り口

もちろんこちらのチケットオフィスにて入場チケットを購入することができます。案内係の方がいてチケット購入の案内をしてくれます。

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ミラノ大聖堂チケット購入販売機

中に進むとタッチパネルの発券機があり発券してくれます。ここでは発券された番号札を受け取ります。

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大聖堂チケット購入カウンター

発券された番号に従い、掲示板の番号に呼ばれると各カウンターへ行って入場チケットを購入する仕組みになっています。

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また発券機を使用せず、直接クレジットカード限定で自分で機械を操作してチケット購入をすることも可能です。しかしここもやはり並びますが、カウンターへ行くよりはスムーズにチケットが購入できるイメージです。ただ支払いは現金は使えず、カードのみとなりますので気を付けましょう。

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インフォメーションセンター内はお土産屋になっており、ここではミラノの様々なオリジナルグッズを購入することができます。

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へたなお土産屋よりはいろいろなグッズが販売していて見ていても楽しいです。チケット購入に時間がかかる場合には時間潰しとしては最適です。

大聖堂への入場方法

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ミラノ大聖堂教会への入り口付近

チケット購入が完了したら(オンライン購入の場合には直接こちらへ行くことができます)大聖堂正面に行って入場が可能です。教会への入り口は大聖堂の正面右側になります。

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ミラノ大聖堂入場前検査


近年テロ対策として教会に入る前には荷物検査が実地されるようになり、それに伴い入り口付近がかなり込み合います。こちらで刃物などの危険物を持っていないか鞄をチェックされることになります。暑い時期など肌を露出した格好では入場できませんの気をつけください。あと教会内は原則帽子も禁止なので気を付けましょう。

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ミラノ大聖堂階段昇降口

大聖堂の屋根に上るための昇降口は正面を見て左横が階段口。

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ミラノ大聖堂エレベーター昇降口

左側奥がエレベーター口となっています。

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ミラノ大聖堂エレベーター昇降口(優先)

右側奥に優先のエレベーター昇降口があります。

大聖堂広場近辺のトイレ

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ミラノ大聖堂トイレ

大聖堂の入り口の裏側あたりに仮設トイレ(有料2ユーロ)があります。正面を見て右側にあります。有料のトイレは避けたいという方は大聖堂の反対側に百貨店リナシェンテがあるので、そこまでいけば無料でトイレが使用できます。

ミラノ大聖堂 (Duomo di milano)

入場時間:8:00〜19:00

大聖堂ミュージアム:10:00〜18:00(月曜休み)

屋上昇降口:9:00~19:00

入場チケット:6~28ユーロ(子供指定料金もあり)

・大聖堂内部のみ:6ユーロ

・(一番おすすめ)大聖堂と地下聖堂、博物館、エレベーターでの昇降:20ユーロ

・大聖堂と地下聖堂、博物館、階段での昇降:15ユーロ

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やはりオンライン予約が便利

上記をご覧頂いた方はおわかりかもしれませんがチケット購入にもそれなりに手間と時間がかかります。大聖堂に入場する、登るための昇降口のためにも並びます。

滞在時に予定を決めたくない、時間に余裕がある方はいいかもしれませんが、時間を有効に使いたい場合大聖堂への入場チケットには専用のサイトからオンライン予約が可能なのでこちらをぜひ利用されるほうがおすすめです。オンライン購入の場合にはチケット代が+0,5~1ユーロの追加があります。

大聖堂広場には危険もあります

ミラノ大聖堂は多くの観光客が集まる場所でもあり、それを狙ってミサンガ売りやハト餌詐欺などが頻繁に発生する場所としても知られています。そういったこともあると頭のどこかに入れて置きひっかからないように心掛けましょう。

スリの危険もありますので事前に「ミラノの治安と対策」を参照して気を付けておいたほうが良いでしょう。

さらに詳しいことは動画解説にて

以下の動画にてミラノ大聖堂のさらなる魅力をお伝えしています。ぜひご覧ください。

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動画紹介もご覧ください

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