ミラノ・ブレラ絵画館を10倍楽しむ方法
中心地から歩いて15分、地元の人々がこよなく愛す伝統的なカフェが立ち並ぶVia Brera通りに面して建っているのが、ミラノを代表する絵画館「ブレラ絵画館 Pinacoteca di Brera」。
入り口の門を潜ると広場の真ん中にアントニオ・カノーヴァ作のナポレオンの像が立っている。この建物の一階部分は大学になっていて、若きアーティストの美大生が奇抜なファッショで出入りしている。階段を二階にあがるとブレラ絵画館の入り口になっている。
ルネッサンス期の作品を主に展示
ミラノでは14世紀ビスコンティ伯など多くの貴族たちが芸術家のパトロンになり、それによって芸術活動が盛んになってきた。この絵画館では14世紀から19世紀にかけてのヴェネチア派、ロンバルディア派の500点を超える作品が展示され、訪れる人を歴史の匂いに包み込む。内部は30数部屋の展示室によって区切られ、14世紀の貴重な絵画、彫刻に始まりダヴィンチやラファエロといったルネッサンスの天才たちの技法を取り入れた作品へと繋がってゆくというように時代ごとにイタリア芸術の発展を見ることができる。
見逃せない主要作品
この絵画館には北イタリアのルネッサンスを代表する作品が多く展示されている。
キリスト教に馴染みのない人にとってもその表現方法や奥深さには見るものを釘付けにする美しさがあり、各時代の人々の価値観や歴史を肌で感じることができる素晴らしい絵画館。
中には大きなガラス張りになった絵画の「修復工房」がある。そういった貴重な現場を実際に見ることができるのもこの絵画館の魅力であると言えるだろう。
僅かだがモダンアートを展示している場所もあり、モディリアーニやピカソの絵も数点展示されている。
アンドレア・マンテーニャ作「死せるキリスト」
ジョバンニ・ベッリーニ作「ピエタ」
カラバッジョ作「エマオの晩餐」
フランチェスコ・アイエツ作「接吻」
ラファエロ作「マリアの結婚」
入場予約に関して
ブレラ美術館はフィレンツェやローマの有名な美術館とは違い、予約がなくても問題なく入場できるイメージです。
住所 | Palazzo di Brera – Via Brera, 28 – 20121 Milano – Italy |
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行き方 | 中心地から歩いて約15分。もしくは地下鉄montenapoleoneから5分 |
電話番号 | +39 02-722.631 |
休館日 | 毎週月曜、1月1日、5月1日、12月25日 |
開館時間 | 8:30~19:15 |
入館料 | 10ユーロ (*)2015年11月に料金改定されました (注意)企画展などがある場合は別途追加 |
予約方法 | 予約センター:02 92 800 361(月曜日~土曜日8:00-18:30) |
サイト | https://https://pinacotecabrera.org/en/ |
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