オペラ最高峰、ミラノ・スカラ座を見学しよう
「神々への賛辞のための音楽」そう呼ばれるのがここイタリアで生まれたオペラ。それがここミラノで行われる場所が中心地からほど近い世界的にも有名な「スカラ座」。荘厳な建物の前にはレオナルド・ダ・ヴィンチの像が置かれ、まるで毎晩の公演をひっそりと見守っているかのようだ。
ミラノには世界中から多くのダンサーやオペラ歌手がここ「スカラ座」で公演することを夢見てやってくる。しかしこの「スカラ座」の舞台に立てるのはごく限られたアーティストだけだ。まさに現代ヨーロッパの光と闇。それが舞台という装置を通して劇場に木霊する。ファッションの街「ミラノ」というイメージだが、ここでは世界でもトップクラスの質の高いオペラやダンスを堪能することができる。
またイタリアではオペラは公共の場であり、それなりの格好を求められるが最新のファッションに身を包んだミラネーゼ達と一緒に音楽に身を浸し、ミラノでのロマンティックなオペラ体験に酔いしれるのもイタリアならではの贅沢と言えるだろう。
スカラ座は第二次世界大戦の時に一度壊れてしまい、現在の建物は1984年に再建された。建物の外観よりもその内部の豪華さや劇場の美しさをぜひ堪能してもらいたい。残念ながらオペラを見る時間がないという方には「スカラ座博物館」もあり、内部を見学できるようになっている。
ミラノ・スカラ座は夜ライトアップされて美しいです。
住所 | Via Filodrammatici 2, Milano Italy |
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行き方 | ドゥオーモからガッレリアを通って北に徒歩5分 |
電話番号 | +39 02.88.79.1 |
スカラ座博物館
開館時間 | 9:00〜17:30 |
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料金 | 9ユーロ (*)2018年2月に料金改定されました |
サイト | https://www.teatroallascala.org/ |
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スカラ座のチケットセンター
イタリアオペラの殿堂ミラノのスカラ座。せっかくミラノを訪れたら一度はオペラを堪能してみたいという方も多いのではないでしょうか。
ミラノスカラ座のチケット売り場は地下鉄大聖堂「Duomo」の構内にあります。ここで講演のパンフレットなども無料で手に入れることができます。通常スカラ座のチケットは公演の約2カ月前にインターネットで先行販売が始まります。ネット販売時期の場合、スカラ座HPでは通常のチケット料より20%先行予約料金が発生します。
このチケット売り場にて購入できるのは約1カ月前から。しかし人気のある講演などはインターネット販売の時期で完売してしまうことも多いようなので早めに予約するのがいいようです。どうしてもという方にはチケット売り場の近くや、スカラ座の近辺にいるダフ屋さんに話しかけて購入できる場合もありますが少し割高になってしまいます。
安い立ち見席もあります
あとは「立見席」と呼ばれるチケットもあります。こちらは格安当日券のようなものですが、購入にはとても手間がかかります。こちらはドゥオーモのスカラ座チケットセンターではなく、当日決められた時間にスカラ座を正面に見て左側の奥にある当日専用のチケットオフィスに行かなくてはいけません。
Via Filodrammaticiにある立見席専用のチケットオフィス
立ち見席の購入方法
「立見席」の詳しい購入方法ですが、まずオフィス前にいる人に名前を告げて名簿に名前を記入してもらい、次の点呼の時間にまた行かなくてはいけません。それに1人一枚しかチケットが買えないのでたとえば2人分のチケットを一人で買うことはできません。名前を呼ばれたら必ず本人が返事をしなくてはいけないため、点呼の時間にはかなり大勢の人が群がることになります。最初に名前を告げにゆく時間、その後の点呼の時間はそれぞれの公演によって違うのでスカラ座左側の立ち見席用の受付にて確認してください。またこちらのオフィスではもし講演のチケットが余っていたら講演当日に割引でチケットが買えるので聞いてみるのもいいかもしれません。
たとえばオペラの時は3時、4時ぐらいに名簿に記入してもらいに行き、その後6時に点呼があって、チケットが買えるのが6時半ぐらい。公演は8時からということになり、終わるのがオペラにもよりますが12時を過ぎることもあって、ほとんど一日作業になります。それでも15ユーロという格安でチケットが手に入るので時間に余裕のある人や、どうしても見たい人にはお勧めです。立見席は140席と数に限りがあるので、早めに名前の記入に行かなくてはいけません。それに席が売れ切れてしまうと点呼の時にも自分の名前が呼ばれることはありません。
立ち見席からの鑑賞
立ち見席と言っても一応席はあるのですが、そこからではほとんど舞台が見えないため席の間の柱なんかに場所を取って見るのが普通です。でも見やすくて居心地のよい場所はすぐに他の人に取られてしまうため、立ち見席の人は開場と同時に入館していい場所を取ったほうがいいようです。会場の一番上部の席となりますが、ステージは遠くて見にくいですが、音が反響して聞こえるため音質は良いという意見もあります。