ミラノ中央駅(Stazione di Milano Centrale)は1日あたり32万人が利用するとされており、ミラノの陸の玄関として機能しています。ミラノ市民の交通機関である地下鉄やトラムと連結、大都市を結ぶ電車の発着はほとんどがこの中央駅なので国際ステーションとしても機能しています。中央駅を利用されることも多いと思いますので、事前に利用方法などをしっかりとチェックしておきましょう。
目次
- まずは中央駅の構造を知ろう
- 電車のチケット購入方法
- 電車へのアクセス方法
- 荷物預り所、トイレ
- 空港シャトルバス、タクシー乗り場、地下鉄へのアクセス
- 旅行の準備にスーパーマーケットもあります
- 便利なメルカートチェントラーレ ミラノ
まずは中央駅の構造を知ろう
ミラノ中央駅の幅は約200メートルあるとされておりかなり大きな駅です。中央駅自体はその荘厳な建築物としても名高く、駅の規模としてもイタリアで最大級の大きさです。
地下鉄と連結している地下階。地下鉄(メトロMetro)を利用する場合には赤い「M」マークが目印になります。
ショップや券売機などがある地上階。
そして電車が発着する2Fと中央駅の構内は主に3層構造になっています。また残念ながらどこの国でも大きな駅というのはあまり治安が良いとは言えない場所でもあります。ミラノの治安についても事前にチェックしておきましょう。
電車のチケット購入方法
電車のチケット購入方法は大きく分けて3つあります。
- 鉄道会社のサイトへアクセスしオンライン購入
- 駅構内にある券売機で購入
- 駅構内のチケットオフィスにて購入
イタリアの電車は一部のローカル線などを除きほぼすべて座先指定です。それに加えて自動的に早割なども適応されるため、乗る電車が決まっていればなるべく早く手配することをおすすめします。
それぞれの購入方法を見ていきましょう。
まずはイタリア鉄道会社(Trenitalia)のHPへアクセスしてオンライン購入する方法です。チケット購入方法としてはこれが一番おすすめです。購入したチケットはEチケットとなり携帯の画面を見せるだけとなります。
またイタリア国鉄以外にイタロという電車もありますが、イタリア国鉄はイタリア全土ほぼ全域を網羅しているのに対してイタロは主要都市のみを結ぶ電車です。イメージとしてイタロのほうが早割が安いということがありますが、都市間の移動ならさほど大きな違いはありません。
続いては中央駅の地上階1Fに置いてある券売機で購入する方法です。タッチパネルを操作し、出発地や到着地、日にちや座席などを選択して進んでいきます。
言語選択もできるようになっています。券売機を使用する際には、最初に自動音声も流れますが、ここでもスリを狙ってくる人、他にも小銭などをねだってくる人もいますので気を付けましょう。そう考えるとやはり事前にオンラインで購入しておいたほうがよいでしょう。
最後の方法としては駅構内にあるチケットオフィスにて購入する方法です。ただご覧のようにこちらはいつも込み合っており、入り口で番号札を貰い、番号が呼ばれたらカウンターへ行くシステムで随分と時間がかかります。またEチケットなどの変更もこちらへ行かなくてはならず、こちらを利用される場合にはかなり時間の余裕を見ておかないといけません。
電車イタロのチケットは国鉄のとなりに専用のオフィスがあります。比較的こちらのほうが空いているイメージです。
電車へのアクセス
電車の発着するプラットフォームは2Fになるため、電車に乗る場合には2Fへ向かわなくてはいけません。中央両サイドには階段がありますが、重い荷物などを運ぶ時には中央に向かっていくとエスカレーターがあるのでこちらを利用しましょう。
電車へ乗る前にはこちらのプラットフォーム入り口にて発車する電車のプラットフォーム番号を確認する必要があります。
ミラノ中央駅のプラットフォームは1~24番までありますが、イタリアの電車は日本と違い出発のぎりぎり10-15分前までプラットフォームの番号が表示されないのが普通です。こちらで自分の乗る電車のプラットフォーム番号が確認できたらプラットフォームへ向かうことになります。
プラットフォームへのアクセス口は入り口専用と出口専用があり、入り口専用には緑のライトが点灯しています。
インターネットで購入したEチケットの場合には必要ありませんが、券売機で購入した紙のチケットの場合には乗車前に必ず打刻しなくてはいけませんので忘れないようにしましょう。
荷物預り所、トイレ
ミラノ中央駅の荷物預り所(Kipoint)は地上階の右手奥のあたりにあります。
最初の4時間までは6ユーロ、それから5時から12時までは一時間ごとに1ユーロ、13時以降は0.5ユーロかかります。
オンライン予約もできますが、直接荷物を持って行って預けること、荷物を輸送する手配もできます。
預り所Kipoint営業時間:7:00~21:00(毎日)
ミラノ中央駅にはバールなどがありますが、併設しているトイレがないためトイレへ行く場合には中二階のトイレへ行かなくてはなりません。
トイレは1ユーロで有料です。時間:6:00-1:00。
空港シャトルバス、タクシー乗り場、地下鉄へのアクセス
ミラノ中央駅からは各空港へのシャトルバスも発着しています。行先によって乗り場が違うため注意しておきましょう。まずマルペンサ空港へのバス発着は駅正面から見て左側となります。バスのチケットは現地でドライバーから直接購入できます。(2023年3月)片道10ユーロ。
リナーテ空港とベルガモ空港(Orio al Serio)行のシャトルバスは駅を正面に見て右側から発着しています。
中央駅のタクシー乗り場は駅を正面に見て右側にメインの大きな広場があります。左側の出口付近、マルペンサ空港行シャトルバスのあたりにもタクシー乗り場はあります。
ミラノの地下鉄メトロ(Metro)へは地下階からアクセスすることになります。地下鉄の利用方法は別途こちらの地下鉄の利用方法をご覧ください。
旅行の準備にスーパーマーケットもあります
中央駅の地下へ行くと旅行者に便利なスーパーマーケットがあります。駅構内のバールやキオスクでは飲み物なども高額になるため、時間に余裕があればこちらを利用しましょう。エスカレーターの下辺りにスーパーマーケットの一口があります。
店内入り口はこじまりしていますが、中に入るとずいぶんと広く街中のスーパーマーケットとさほど変わらないほどの敷地面積があります。
近隣の人が買いに来るスーパーマーケットとは違ってやはり旅行者向けというイメージですが、野菜や肉、寿司なども売っていてちょっとしたお土産などを買うのにもよいでしょう。出口付近にはイートインのスペースもあります。
スーパーマーケット(Sapori Dintorni)営業時間:7:00~20:00
便利なメルカートチェントラーレ ミラノ
2021年に中央駅構内にメルカート(Mercato Centrale Milano)がオープンし話題となりました。場所は正面から見て左側、マルペンサ空港シャトルバス発着の近くとなります。
メルカートというとその土地のものが売っているというイメージなのですが、こちらミラノの場合はフードコートという感じでお土産などは売っていません。
中にはバールや軽食からパスタ、アジアンフードなど幅広いジャンルの30以上の店舗がカウンター形式で並んでいます。地元の人も気軽に足を運ぶような気軽な雰囲気です。
こちらには二階席もあり、割に空いているイメージなので、ゆっくりしたい方には穴場のスポットといえるでしょう。
駅近くにホテルは豊富です
中央駅近辺はミラノの中ではホテル街としても有名で、多くのホテルがひしめき合うように並んでいます。その数は予約をしていなくても探せばどこか空いている部屋があるだろうと言われていて、ときどき大きなスーツケースを引きずってホテル探しをしている観光客なども見かけます。
しかしこの中央駅近辺はそうした観光客を狙った置き引きやスリなどの被害がミラノでも一番高いと言われている地域ですので十分な注意が必要です。
とても分かりやすい。ありがとう
髙城さま
コメントありがとうございました。
ミラノでは有意義な滞在をお楽しみください。