世界有数の避暑地コモ湖
ミラノの北部、スイスの国境に近い位置にイタリアが世界に誇る避暑地の「コモ湖」(Lago di Como)があります。コモ湖の避暑地としての歴史はローマ時代に遡り、全長43キロ、漢字の「人」のような形をしている巨大な湖は世界中から多くの人が集まる憧れの地。コモ湖の長い歴史の中では多くの著名な人々もその足跡を残し、その美しい景観は現在でも映画やCM撮影などにも頻繁に使われるスポットとして知られています。
ミラノからコモ湖へのアクセス
ミラノからコモ湖へ行く場合には一般的には電車が便利です。ミラノ中央駅からも電車で行くことが可能ですがコモ市内に到着してしまうため、湖畔沿いにすぐ向かう場合にはカドルナ駅からローカル線を利用すると良いでしょう。
ゴンドラに乗って絶景の景色を堪能しよう
駅に到着して湖畔沿いに進んでゆくとゴンドラ乗り場があります。せっかくなので絶景を見るために昇ってみるのもよいでしょう。夏の最盛期には行列ができるほどにぎわっています。ゴンドラ乗り場の入り口にてチケット(往復5,5ユーロ)を購入できます。
手前の自動改札にチケットを通してゴンドラに乗る仕組み。ゴンドラに乗っていいる時間は10分弱ですが、進行方向右側にいたほうが眺めがよいのでお勧めです。
ゴンドラを降りると少しあたりを散策してみましょう。コモ市内と湖が一望できる絶景に巡り合えます。さらに向こう側に広がるのはスイスの山々。すぐ近くに別の国が見えるというだけでもなんだか興奮します。
コモ湖畔沿いのおすすめレストラン
湖畔沿いはずらりとレストランが並んでおりなかなか迷うところではありますが、筆者が行ったなかではこちらのレストランがカジュアルで美味しくお勧め。レストランフニコラーレ。ピザやパスタなどメニューも豊富にあります。
とくにおすすめはこちらのうどんのようなシーフード生パスタ。ボリュームがあるのでシェアしてもいいほどです。
コモ湖が誇る高級ホテルVilla d`Este(エステ荘)
コモ湖には邸宅(ヴィラ)と呼ばれるかつての別荘で、複雑に入り組んだヨーロッパの歴史を反映するかのようにさまざまなヴィラが点在します。以下主要な3つのヴィラを紹介します。コモ湖のヴィラのなかでもとりわけ有名なのがこちらのヴィラ・デステ(Villa d`Este)
こちらの建物は1442年当時のコモ司教の命により修道院として建設されたのが始まりです。16世紀から個人の邸宅として庭園などが建設され、数々の著名な一家のシンボルとして移り変わってゆきます。1815年にはイギリス国王の王妃であるキャロライン・アメリア・エリザベス(Caroline Amelia Elizabeth)の邸宅となり、庭もイギリス風になって現在のヴィラ・デステという名前が付けられました。
こちらのヴィラは現在ではコモ湖が誇るホテルとして知られています。宿泊はもちろん、レストランやカフェなどの利用も可能。欧州最古の自動車ショーイベント(サイト)などに利用され、世界のベストホテルにノミネートされることもある世界的にも有名な5つ星ホテルとなっています。
住所 | Via Regina 40 – 22012 Cernobbio(Como), Italy |
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電話番号 | +39 0313481 |
休館日 | ホテルは冬季休業します。日程は下記HPをご参照ください。 |
公式サイト | https://www.villadeste.com/ |
Villa del balbianello(バルビアネッロ邸)
このバルビアネッロ邸(Villa del balbianello)は1787年、フランチェスコ会の僧院を目的に建設されました。その後はミラノを統治していたヴィスコンティ家の所有となり、この時期にはイタリア・ミラノが誇る偉大な作家アレクサンドロ・マンゾーニ(Alessandro Manzoni)が招かれ、フランスの小説家スタンダール(Stendhal)の代表作「パルムの僧院」にもこのヴィラの描写が出てくることから数多くの著名人がこのヴィラを訪れたとされています。
またこのヴィラは映画撮影で使われることが多く、特に近年はスターウォーズ・エピソード2の結婚の場面や、007・カジノロワイアルの撮影地として知られてから急に知名度が上がり、多くの人が訪れる人気スポットとなっています。
庭園を回るのには予約はいりませんが、邸宅内を見学するにはかならず専用ガイド(英語、イタリア語)同伴となっています。込み合う時期でなければ到着してからでも申し込みできますが、邸宅内もぜひ見たいという方は事前の予約をお勧めします。
あとこのヴィラはあまりアクセスが良くありません。交通機関で行こうとするとコモ市から1時間ほど船に乗り、Lennoという船着き場まで行きます。そこから1キロほど歩くとヴィラの入口。そこから徒歩30分ほどでヴィラまで行くこともできますが、入口付近には専用ボートがあり、湖畔に浮かぶ邸宅を眺めながら移動できるのでボート移動のほうがお勧めです。
住所 | Via Comoedia, 5, 22016 Lenno Como, イタリア |
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電話番号 | +39 0344 56110 |
開館時期 | 2014年の場合、3月15日~11月9日 (注意)冬季閉館 |
休館日 | 月曜・水曜休館 |
営業時間 | 10:00-18:00 |
入場料 | 庭園+邸宅 13ユーロ(要予約) 庭園のみ7ユーロ |
行き方 | Lenno船着き場から徒歩もしくは水上タクシー(往復7ユーロ)。タクシーが来ない場合+39 3334103854 (サイト)に電話。コモ市からLennoまでの船は公共機関(サイト)をご参照ください。 |
地図 | グーグルマップ |
公式サイト | https://www.visitfai.it/dimore/villadelbalbianello/ |
Villa Carlotta(ヴィラ・カルロッタ)
こちらのヴィラは1600年代の終わりごろGiorgio Clericiによって建設されました。現在こちらのヴィラは3階建ての建物を主に美術館とし、それを取り巻く7万平方メートルの敷地を生かした植物園となっています。ヴィラ内の美術館にはイタリアを代表する彫刻家アントニオ・カノーヴァの作品などもあります。
時間に余裕がある方はよいですが、美術館と植物園をゆっくりと回っていると2,3時間はあっという間に過ぎてしまいます。とても見ごたえのある場所ですし、湖の対岸には他の街も見渡せるのでのんびりと観覧したい方にはお勧めです。
住所 | Via Regina, 2, 22019 Tremezzo Como, イタリア |
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電話番号 | +39 0344 40405 |
開館時期 | 2014年の場合、3月14日~11月9日 (注意)冬季閉館 |
営業時間 | 10:00-18:00 3/29~10/19日の間は19:30閉館 |
入場料 | 9ユーロ |
地図 | グーグルマップ |
公式サイト | https://www.villacarlotta.it/ |
観光地ベラージオ
またコモ湖の人型のちょうど中心に位置するところにベラージオという街があり、こちらも世界的な観光地として有名です。人口は3700人と少なく、英語も通用することからアメリカ系、イギリス系の観光客が多いです。
街はこじんまりしてお土産やなどがたくさんあります。2時間もあればほぼ見て歩けるような規模です。日帰りよりもどちらかというと泊ってのんびりする方に向いています。
また当サイトではミラノから車を利用したの郊外ツアーでもご案内可能です。例えば半日コモ湖観光、残りの半日はその他のスポットやアウトレット訪問などと組み合わせも自由です。
気になる方は以下フォーム、もしくはメールにてお気軽にお問合せください。
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