「芸術の街」ヴィスコンティ村（visconti_village）

ミラノの名家ヴィスコンティの村「芸術の街」を訪れよう！

ミラノの名家のひとつヴィスコンティ家。ヴィスコンティ家は中世にミラノ一帯を統治していた一家ですが、名家の血は未だに長い繁栄を続けています。ヴィスコンティ家の紋章は竜をかたどったものですが、これが一族と関係のある自動車メーカーのアルファロメオのエンブレムに使用されていますし、イタリアを代表する映画監督のルキノ・ヴィスコンティもこの血族です。

ミラノの南東にピアチェンツァという街があり、ここからさらに南に向かうとグラッツァノ・ヴィスコンティ（Grazzano Visconti）というヴィスコンティ家所縁の村が存在します。村自体はこぢんまりとして３０分も歩けば回れる程度ですが、この近辺で職人の手により細々と作成されている民芸品などを取り扱ったお店が多くあり、このヴィスコンティ村は通称「芸術の街」と呼ばれています。また郷土料理を取り揃えたレストランなどもあります。

村の中心に位置する城は1395年に建設されました。ヴィスコンティ家のベアトリィチェ・ヴィスコンティ（Beatrice Visconti）が結婚し、そのための新居として建てられたのが目的です。その後この城は代々ヴィスコンティ家に継承され、城の周りに1900年代初頭にジョゼッペ・ヴィスコンティ・ディ・モドローネの命によりネオゴシックルネッサンス様式の家が建てられたのが現在の村の基盤となっています。

まるで映画の中に飛び込んだような不思議な雰囲気

ヴィスコンティ村 (Grazzano Visconti)