北イタリア最大の都市ミラノ
イタリアを代表する国際都市として知られるミラノ。イタリア唯一の都会と呼ばれるその所以や街の概要を通じてその魅力をまとめてみました。ぜひ有意義なミラノ滞在の参考にご利用ください。
目次
- 地理と気候
- 人口と街の規模
- ミラノの歴史
- 街の特徴
- 交通機関
- 観光名所および美術館・教会
- 食文化
- ミラノのイベント
- スポーツ
- ミラノの治安
- ショッピング・お土産
- クレジットカード・換金について
- 言語
- チップについて
- ミラノ近郊の日帰りできる有名観光スポット
地理と気候
北イタリアに位置するミラノ。緯度としては日本の稚内と同じ程度とされますが、北側にアルプスがあり地中海気候のため比較的温暖。イメージとしては東京と同じ程度の気候。夏の間は近年温暖化により冷房の使用が一般的となっています。
日本より湿度は低く、直射日光が強いため朝晩の寒暖の差が激しい。冬は雨がちで時々積雪があるが、除雪車の完備や高速には塩化ナトリウムを撒くなど対策もされています。南側にイタリア最長のポー川が流れることもあり、冬の間はよく霧が発生します。
3月末から10月末までがサマータイム(日本との時差7時間)の間が観光に適したシーズンとされています。冬時間の時期は日本との時差8時間。
イタリア20州のロンバルディア州に属しますが、ロンバルディア平原と呼ばれイタリアの大都市の中で坂道がないのが特徴のひとつ。
人口と街の規模
ミラノ市内の人口は約130万人前後で推移。人口の約15%は外国籍とされる国際都市。イタリアではローマに次いで第二の都市。中心地になればなるほど地価が高く、そのため著しいドーナツ化現象(中心地の外に多くの人が住む現象)がみられます。郊外の居住区を入れると500万~600万都市と言われています。
ミラノ市内では地下鉄、バス、トラム、ローカル線など交通機関が発達していますが、郊外での移動はほとんどが車というイメージ。そのため市内および環状線などラッシュアワー時には日常的に渋滞が発生しています。
ミラノの歴史
ミラノの街は紀元前のケルト人がその基盤を築いたとされています。
3世紀ごろからミラノ最古の教会としてミラノの守護聖人に指定されている聖アンブロシウス(Ambrosius)(397年没)の活躍によりキリスト教が普及し都市として発展が始まります。一時的に西ローマ帝国の首都となりました。
その後大きく発展を遂げるきっかけとなったのは中世ミラノ時代であり、ヴィスコンティ家とスフォルツァ家がミラノ公国として権力を握ります。この時代に現在でもミラノのシンボルとして名高いミラノ大聖堂、レオナルドダヴィンチ作「最後の晩餐」、スフォルツェスコ城などが建設されます。
その後は神聖ローマ帝国、ハプスブルク家、オーストリアなど様々な統治を繰り返し1861年イタリア統一を経て現在に至っています。
街の特徴
イタリアでは景観法や建築法のため古い建物を壊して新しく立て直すということが難しく古い町並みをそのまま保存することに力を注いでいます。ミラノの街は第二次世界大戦の際に連合国によって爆撃され街の約半数が崩壊する被害に遭いました。
戦後急速に復興が行われ、それと共にミラノの街は近代化、都市化することになりました。ミラノがイタリア唯一の都会と呼ばれる所以は爆撃により街が崩壊し、その後のミラネーゼ達の復興への想いが導いた歴史によるものです。
イタリア首都のローマが政治の中心であるとされますが、ミラノはイタリアの中でも経済の中心とされ、イタリア最大の経済地域となっています。
古くから繊維産業が盛んであったこの土地は現在ではミラノコレクションが開催されるファッションの都とも呼ばれる街として知られ、工業・家具などの産業が盛でありミラノサローネが開催されることからデザインの街としても国際的に有名です。
交通機関
空港
- マルペンサ空港(ミラノ郊外にある国際空港。長距離のフライトの発着が多い)
- リナーテ空港(市内近くにある。主にヨーロッパ間のフライト発着)
- オーリオ・アル・セーリオ空港(ベルガモにある空港。LCCの発着がメイン)
駅
ミラノ市内の移動に関しては地下鉄メトロを使用すればミラノ市内ほとんどの地域へは行くことができます。
観光名所および美術館
主要観光名所
- ミラノ大聖堂(ミラノのシンボル大聖堂。約500年という圧巻のゴシック建築)
- 最後の晩餐(レオナルドダヴィンチ作の壁画。ミラノ唯一の世界遺産。予約のみで訪問可能)
- スカラ座(イタリアオペラの殿堂。最も古いオペラハウスの一つとして知られています。博物館もあり)
- ガッレリア(大聖堂広場とスカラ座を結ぶアーケード。モザイクが有名)
- スフォルツェスコ城(15世紀にミラノを統治していたスフォルツェスコ家の居城として建築。城内は博物館)
- サンタンブロージョ教会(ミラノ最古の教会。守護聖人である聖アンブロシウスを祀る)
- ナヴィリオ地域(市内南部の運河沿いの地域。ロマンチックな街並が人気)
ミラノの美術館・博物館
- アンブロジアーナ絵画館(選りすぐりの大作が鑑賞できる絵画館、ルネッサンス期中心)
- ブレラ美術館(ミラノを代表する美術館、ルネッサンス期中心)
- レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館(国立の科学博物館、子連れも楽しい)
- ミラノ近代美術館(イタリア随一の印象派のコレクションが堪能できる)
- ポルディ・ペッツォーリ美術館(ヨーロッパでも有数の豪華な邸宅美術館)
- アルマーニ美術館(アルマーニが手掛けた約600点の衣類と200点のアクセサリーが展示)
- プラダ財団美術館(プラダ財団が手掛けた新作アートが集結する近代美術館)
- トリエンナーレデザイン美術館(デザインとは何かを問いかけるミラノならではの美術館)
- ADI Design Museum(歴代デザイン賞の歴史を垣間見れるデザインミュージアム)
- ガッレリア・デイタリア(スカラ座広場にある近代美術館、1800年代後半から1900年代前半の絵画が中心)
- 20世紀美術館(ピカソ、マティス、モディリアーニ、ジョルジオ・キリコなど1900年代の作品を展示)
- バガッティ・バルセッキ博物館(絵画、調度品、武器などを展示した邸宅美術館)
- ヴィラネッキカンピリオ(ミシンで財を成した姉妹の邸宅美術館)
- Memoriale della Shoah di Milano(はミラノ中央駅に隣接する博物館で、イタリアのホロコーストを伝える記念碑)
- La Fondazione Achille Castiglioni(ミラノで活躍した建築家兼デザイナー「アキッレ・カスティリオーニ」の作品を展示したミュージアム」
- モランド パレス(中心地ブランド街にある無料の宮殿美術館)
- ハンガービコッカ(ピレッリ(Pirelli )財団が運営する世界各地の近代アートを展示、入場無料)
- Casa Museo Boschi Di Stefano(個人宅美術館、ジョルジョ・モランディやルーチョ・フォンタナなどの作品を多く展示)
- マンゾーニの家(イタリアの文豪アレッサンドロ・マンゾーニの博物館)
ミラノの有名な教会
- サン・マウリッツィオ教会(ほとんどすべての壁にフレスコ画が描かれている)
- サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会(別名だまし絵教会。中心地近く、ルネッサンスを代表する建築家「ブラマンテ」の代表作)
- サン・ベルナルディーノ礼拝堂(礼拝堂の壁一面は2000個以上の人間の頭がい骨を使ってデザインされている骸骨寺)
- ミラノの記念墓地(ミラノの著名人が眠る墓地)
- サンカルロ病院教会(ジオポンティ作の近代建築の教会)
食文化
イタリアには都市ごとに郷土料理があり、その土地ごとに特色のある料理が楽しめるのも大きな魅力のひとつです。ミラノは内陸ということもあり肉料理が多いですが、近海で取れた魚は一旦ミラノの魚市場に集まるとされ、ヨーロッパでも有数の豊富な魚介類も堪能できます。
一般的にイタリアでは肉料理よりも魚介系レストランのほうが価格が高い傾向にあります。
ミラノの郷土料理にはミラノ風カツレツ(Cotoletta alla milanese)、ミラノ風リゾット(Risotto alla Milanese)、オッソ・ブッコ(Osso Buco)子牛すね肉の煮込み、などが挙げられます。
ミラノのレストラン
ミラノのレストランはお店にもよりますが基本的にはお昼は12時(もしくは12時半)から15時まで、その後昼休憩があり夕食は19時(もしくは19時半)からというお店がほとんどで遅めのスタートとなっています。
ミラノにはもちろん郷土料理を中心としたレストランがありますが、都会ということもあり、イタリア各地方の料理を提供しているお店が数多くあります。こちらではジャンルごとに紹介しています。
ピッツェリア
- Piccola Ischia(ナポリ人も通うミラノのピッツェリア、カジュアルな雰囲気)
- ピッツェリア・マルゲ「Marghe」(地元ミラネーゼに人気のピッツェリア)
郷土料理
魚介系レストラン
- メラベルデ(コストパフォーマンス抜群のカジュアルなレストラン。前菜の盛り合わせがおすすめ)
- ジャコモ(Giacomo)(1958年創業の老舗レストラン、大聖堂広場に支店もあります)
- Vento di sardegna(少し高級なサルデーニャ風レストラン。イタリアを代表する手長エビ、赤エビ、カキなど生の食材を取り揃えています)
- AL GRISSINO(日本人にも人気。盛り合わせやウニが堪能できます)
肉料理系レストラン
- ノーボマチェエッロ(分厚いミラノカツレツの名店)
- Carbonaia 90(トスカーナ風レストラン、郊外だがミラノで最高のティーボーンステーキが堪能できます)
- ドンファン「Don Juan」(高級牛として知られるアルゼンチン牛を取り扱うレストラン)
- La Cantinetta(カジュアルなトスカーナ風レストラン、ここでもティーボーンが有名)
その他
- トラムレストラン(ミラノ市内をトラムに乗りながら食事が楽しめる。予約困難)
- 日本食レストラン一覧(日本人経営の日本食レストラン)
- 食べ歩きできるおすすめの軽食・ジェラート5選(有名な揚げピザのお店やジェラート店)
ミラノのイベント
ミラノは国際的な商業都市ということもあり一年を通じて様々なイベントや展示会が行われています。
- ミラノコレクション(世界3大ファッションショーのひとつ、春と秋2回開催される)
- ミラノサローネ(毎年4月に開催される国際家具見本市。世界最大のデザイン博)
- その他展示会一覧(デザイン、建築、アパレル、皮製品、雑化、食料品など様々な展示会が行われています)
スポーツ
ミラノでもイタリアの国民的スポーツであるサッカーが圧倒的な人気。ACミランとFCインテルの本拠地であるサンシーロにて観戦、スタジアムのミュージアム訪問が可能。
毎年9月にミラノ北に位置する街「モンツァ」ではF1のイタリアGPが行われフェラーリの聖地として有名なサーキットがあります。
バレーボールもプロ化しており日本人選手も在籍していることから人気があります。
ミラノの治安
北イタリアは南イタリアと比べると治安は良好とは言われています。しかし盗難などが発生することも事実であり、治安の安定している日本から渡航される方は細心の注意をしなくてはいけません。これがイタリア旅行の最大の難関といっても過言ではないでしょう。安心して渡航を楽しむためにも治安についてはこちらの「ミラノの治安と対策について」のページを読んで事前にしっかりと対策をされることをお勧めします。
ショッピング・お土産
- モンテナポレオーネ(ミラノ中心部、ブランド街。ファッションの街ミラノを代表する地域)
- 百貨店リナシェンテ(中心地百貨店、ファッションもお土産もここひとつで)
- ジョバンニガッリ(老舗洋菓子店、マロングラッセが名物)
- 食料品店「イーイタリ」(質の高いイタリアの食材などを取り揃えています)
- ワインショップ6選(イタリアのワインが購入できるワインショップ)
アウトレット
- セッラヴァッレ・アウトレット(北イタリア最大級のアウトレット、ミラノの南郊外)
- フォックスタウン(スイス国境近くにある大型アウトレット)
- Valextraアウトレット(ミラノ中心地近く、高級革メーカーValextra専門アウトレット)
- il salvagente(ミラノ市内にあるアウトレット、1978年より開業している地元の人がよく訪れる)
- ミラノのアウトレット一覧(ミラノ近辺・市内のアウトレットを一挙公開)
クレジットカード・換金について
クレジットカードに関してVISA,マスターカードはほとんどのお店で使用できますが、アメリカンエキスプレスやJCB、ダイナーズに関しては中心地以外使えないお店がほとんでなので注意しましょう。基本的にカードのみを使用して旅行する場合にはVisaかマスターカードが必須です。それとこちらではPINコードを使用する場合が多いため事前に確認をしておきましょう。
イタリアでは両替所の課金率が悪いことが有名で(びっくりするほどの手数料がかかります)現金の場合は事前に日本で換金してくるほうが圧倒的にお勧めです。クレジットカードを使用しATMでキャッシングされる方も多いようですが、一度に大きな金額を引き出そうとするとエラーになってしまうことが多いので気を付けてください。
言語
イタリア語が主要言語です。英語は中心地のショッピングエリア、ホテルなどを除くと円滑には通じないというイメージです。
チップについて
イタリアではアメリカのように必ずチップを支払わなくてはいけないという決まりはありません。レストランではサービス料として請求してくるお店もありますが、高級レストラン、5つ星ホテルなど国際的な高級店ではチップを支払うことが多いです。
タクシーに関しては端数を切り上げてチップにするというのが一般的な傾向です。
ミラノ近郊の日帰りできる有名観光スポット
- 北イタリア1美しい街世界遺産「ベルガモ」(映画に出てきそうな しっとりとしたイタリア中世の雰囲気を感じさせる街)
- コモ湖(世界有数の避暑地コモ湖、ゴンドラやヴィラ探索などができます)
- マッジョーレ湖(まるで湖にうかぶ宮殿イゾラ・ベッラ、豪勢なものを見たい方にはお勧め)
- パヴィア修道院(世界5大修道院のひとつ、荘厳な建築物が圧巻)
- モンツァ(伝説の王冠が観覧できる)
- クレモナ(ストラディバリウスなどヴァイオリン製造で有名な中世の雰囲気がある町)
- ブレシア(世界遺産の博物館とローマ遺跡がある町)
- 世界遺産クレスピ村(労働者のための理想郷として産業遺産に登録されている)
- カラヴァッジョ村(画家のカラヴァッジョが生まれた村、聖なる湧き水が有名)
- アルファロメオ博物館(ミラノ北郊外のアレーゼという町にあるアルファロメオの本社博物館)
- ランボルギーニ博物館(エミリアロマーニャ州、モデナ近郊のランボルギーニ博物館)
ミラノ近郊の日帰りツアー
当サイトでは人気の郊外ツアーを行っています。車を使ってミラノ近辺の魅力的なスポットまで旅のサポートをさせていただきます。
郊外ツアーでは希望目的地やアウトレットまで組み合わせは自由です。プライベートの個人日本語ツアーとなります。当サイトで紹介しているスポット、お店など、どこへでもご案内可能です。