こちらの「バガッティ・バルセッキ博物館」はミラノの中心地からほど近く、ブランド街で有名なモンテナポレオーネ通りから少し入ったところに位置します。元々大聖堂の北側、こちらのブランド街周辺は昔から家柄の良い人たちが住む地域で個人宅を美術館にしたポルディ・ペッツォーリ美術館なども有名です。こちらの「バガッティ・バルセッキ博物館」はペッツォーリと比べるといくぶん小ぶりですが、見ごたえは十分です。
こちらが御屋敷の入り口付近。こちらの建物は19世紀後半Fausto BagattiとGiuseppe Bgattiという兄弟が住んでいた邸宅です。ミラネーゼの間でも特に裕福だったこの兄弟はどんどんと家を買い取り、敷地を広げ現在の基盤を培ったとされています。
この博物館の特徴的なところは館内は当時バガッティ兄弟が住んでいたままほとんどその状態で保存されていること。イタリアは1861年に統一しましたが、その後歴史を見直すと言う意味で骨董品の収集が富裕層の間で流行したとのことで、この博物館にある家具、調度品など、ほとんどがルネッサンス期のものであるということです。
こちらはFaustoバガッティの寝室。ベッドの上の絵画はダヴィンチの弟子の作品であるとのことです。動乱の世にあっては美術品はこうした家が買い取ったほうが保存のために良いとされ、こちらには教会の壁に合ったフレスコ画などもありました。
この博物館には日本語のオーディオガイドがあり、それを聞きながらのんびりと館内をめぐるのがお勧め。僕が訪れた時にはこの家の子孫の方かもしれないというようなとても品のよいお年寄りが楽しそうに雑談をしていました。
ひとつ特記すべきことのなかに、このバガッティ兄弟のひとりGiuseppe Bagattiは、ミラネーゼのなかでも特に有名なボッロメーオ家出身のCarolina Borromeoと結婚したことが挙げられます。館内には彼らの寝室の展示もありますが、ボッロメーオ家というとあのマッジョーレ湖が有名ですから、かなりの家柄だったことが伺えます。
館内の観覧できる部屋は14に分かれていますが、こちらはその中でも特に豪華とされるサロンです。
調度品、家具など骨董品が好きな方にはたまらない博物館と言えそうです。ルネッサンス期というのは時代を超えてイタリア人にとっては特別な時代であったとしみじみ感じることができます。
こちらが博物館の入り口。そんなに混んでないため予約は必要ないかと思いますが、開館時間や閉館日などは変則的なので以下をご参照ください。ちなみにこの敷地内には「IL Salumaio」という高級食材店もあります。
・バガッティ・バルセッキ博物館「Museo Bagatti Valsecchi」
住所:Via Gesu 5 20121 milano
Tel:0276006132
HP:www.museobagattivalsecchi.org
入場料:10ユーロ(日本語のオーディオガイドあり)
開館時間:13:00-17:45 観覧時間目安:1時間強
閉館:毎週月曜、1月1日、1月6日、復活祭、復活祭月曜、4月25日、5月1日、6月2日、8月(すべて)、11月1日、12月7,8,25,26日
ミラノの邸宅美術館バガッティ・バルセッキ博物館「Museo Bagatti Valsecchi」
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