モンツァの歴史
ミラノから北東に15キロほど、ミラノの郊外に位置する場所にも関わらず一つの市として成り立っている街「モンツァ」があります。モンツァの歴史は古くローマ時代より街の名残があったとされていますが、6世紀ごろに栄えたランゴバルド王国により街の基礎が固まったとされています。14世紀には当時ロンバルディアを統治していたヴィスコンティ家の領土となりますが、その後スペインの統治時代、ハウスブルグ家の時代を経て1861年のイタリア統一と共にイタリアに返還され、現在ではロンバルディア州第3の都市として知られています。
モンツァはミラノに程近い街ですが、ミラノの街や行政を気に入らなった貴族たちがこぞってモンツァに移り住んだという説があり、モンツァの人々はミラノに対する対抗心のようなものとまた別の気品のようなものを持ち合わせているようにも感じられます。
それを象徴させるようなモンツァの宝とも言える「王冠」は6世紀より伝わるもので、この王冠の内部に埋め込まれた鉄はキリストが十字架に架けられたときに打たれた釘を加工したものとされており現在はモンツァの大聖堂に安置されています。
もうひとつモンツァを代表する場所と言えばモンツァ公園「parco di monza」。こちらにはオーストリア統治時代にハウスブルグ家のマリアテレーザの命により建設されたヴィラ・レアレ(Villa Reale)があることで有名で、広大な敷地はヨーロッパ最大級の公園のひとつに挙げられています。
この公園内には毎年9月に開催されるイタリアGPのモンツァ・サーキットがあり、フェラーリの聖地とも言われています。
かわいい街モンツァ市内
モンツァの街はそれほど大きくなく、中心地は歩いて回れるぐらいのこじんまりした街です。モンツァ駅から歩いて5分ほどで街の中心地へ行くことができます。それでもどことなくモンツァの街にはミラノにはない気品のようなものが感じられ、もしかするとミラノの人々よりもさらにおしゃれな人が多いかもしれません。
街の中心地はショッピング街となっていますが、こちらはセレクトショップなどが立ち並び、ミラノにはないようなテイストのブティックなども立ち並んでいます。こうしたミラノとモンツァのテイストの違いというのを見て回るのも面白いかもしれません。
市内には1293年に建設されたArengario やコムーネ広場、14世紀に建設されたゴシックロンバルディア様式「Santa maria in strada 」教会、趣のあるライオン橋など美しい建築物が立ち並んでいます。
まだまだモンツァには魅力的なスポット満載です
上記も見逃せません。ぜひご覧ください。