ミラノのファッション好きにお勧めのおしゃれスポット11選

世界でも有数のファッションの都として知られるミラノ。ミラノコレクションなど有名なイベントも開催されますが、ファッション好きな方には魅力的なスポットが数多く点在しています。目的別にミラノの押さえておきたいおすすめファッションスポット12選をご紹介。

目次

ファッションで有名なミラノの地域

• ブランド街モンテナポレオーネ・スピーガ通り
• お洒落なブティック街「コルソ・コモ」
• ミラノのブティック通りソルフェリーノ「via solferino」

ファッション系美術館

• ファッションの歴史を探るアルマーニ美術館(ARMANI/SILOS)
• ミラノプラダ財団美術館（Fondazione Prada Milano）
• 中心地にある無料のファッション宮殿美術館

百貨店・デパート

• ファッションもお土産もここひとつでまとめて「百貨店リナシェンテ」
• 食とファッションの総合デパート「ブライアン＆バリー」

メンズファッション

• 男性ファッションの伝説的な店「アル・バザール」

アウトレット

• 中心地近くValextraのアウトレット
• ミラノ市内のおすすめ穴場アウトレット「il salvagente」

ブランド街モンテナポレオーネ・スピーガ通り

ミラノ中心部、ブランド街として名高い通りがモンテナポレオーネ（Via Monte Napoleone)です。この通りはヨーロッパの中でもひと際高価な通りとしても知られており、ミラノ中心地から北側に位置する古くから由緒ある家柄の人々が住む高級地域。

このわずか350メートルというこの通りはヨーロッパで一番高価な通りとされており、世界でも３番目に高価な通り。この地域だけでミラノのGDP12%を生産していると言われています。ミラノでもひと際お洒落な人たちを見かけます。

世界中のブランドがひしめき合う

こちらの通りには世界的に有名なブランドがずらり。この通りに住所を構えること自体がひとつのブランドの象徴と言えなくもありません。まさに世界中からショッピングに訪れる人が後を絶たないファッションの都ミラノを象徴する通りです。

グッチ（Gucci）, プラダ（Prada）,ディオール（Dior）,エルメス（Hermes）、ルイヴィトン（ Louis Vuitton）, モンクレール（Moncler）、フェンディ（Fendi）, ボッテガヴェネタ（Bottega Veneta）, アルマーニ（Armani）, Dolce & Gabbana, などなど他にも世界的なブランドがこちらの一体に点在しています。

このモンテナポレオーネ通りでは結構頻繁に店舗の移動が発生します。ただ大手ブランドは移動したとしてもだいたいはこの辺りの徒歩圏内への移転がほとんどですので、お目当てのお店がある場合には事前に場所もチェックしておくとよいでしょう。

この一帯のお店の営業時間は10:00-19:00というところがほとんど。閉店間際は入店を断られる場合もありますので、時間には余裕をもって行動しましょう。

また１店舗で155ユーロ以上のお買い物をされる場合にはタックスフリーが申請できますのでこちらもお忘れなく。

スピーガ通り(Via della Spiga)

モンテナポレオーネ通りと並行してブランド街の一角として知られるのがこちらのスピーガ通り。こちらも石畳の落ち着いた雰囲気です。このブランド街の一角として他にもVia Santo spirito、Via Borgospessoなどの通りも該当します。

ウインドーショッピングをしているだけでもファッションセンスが磨かれそうな一帯です。

お洒落なブティック街「コルソ・コモ」

こちらのコルソ・コモ（ Corso Como)は近年再開発により目まぐるしく発展をしている地域。ミラノのモンテナポレオーネ通りをブランド街とすれば、こちらのコルソ・コモはブティック街という感じになります。有名なセレクトショップや中心地にはないブランド店も軒を連ね、夕方にはアペリティーボのお店もあり多くの人で賑わいます。

ミラノを代表するセレクトショップ10 Corso como

またこちらの通りを象徴するお店としてミラノを代表するセレクトショップであるディエチ・コルソ・コモ（10 corso como)があります。アート、ファッション、デザインを融合した空間であり、デザイナー、建築家の間でも有名。２階にはアート系の専門書が並ぶ本屋もあります。

ミラノの人気男性ファッション・セレクトショップ「Eral 55」

コルソ・コモにある「Eral 55(エラル・エラル・チンクアンタチンクエ)」。ミラノを代表する地元でも有名なメンズ・カジュアルのセレクトショップです。

このお店が有名な理由はそのセレクトされた商品の数々。それとイタリア伊達男達のオシャレ要求に応えるお店と店員さんが作り上げるファッションに注ぐ職人的にまで思えるほどの情熱が売り物です。

Ｅｒａｌ　５５ (エラル・チンクアンタチンクエ)

ブティック通りソルフェリーノ「via solferino」

ミラノのソルフェリーノ通り（via solferino）はブレラ地域とコルソコモの間にある地域になりますが、数々のブティックが集中して並んでおり、イタリア製の衣類が欲しいけど、ブランド物にはあまり興味がないという感じの方にお勧めのショッピング地域です。

いつも車が縦列駐車していますが、両脇にはいろいろなブティック店が並んでいます。主にレディースのお店が多い印象がありますが、メンズのお店、靴や鞄のお店もあります。

お店の形態やテイストなどは様々ですが、ヴェネツィアやナポリ発祥など基本的にはイタリア製のお店が多いのが特徴的です。

ファッションの歴史を探るアルマーニ美術館(ARMANI/SILOS)

アルマーニのブランド創業４０周年を記念して設立されたアルマーニ美術（ARMANI/SILOS）はファッションの街ミラノを代表する美術館のひとつ。

美術館は３階建てとなっており、約６００点の衣類と２００点のアクセサリーが展示されています。アルマーニが大きな成功をおさめた８０年代の映画で使用された衣類も展示され、最上階では映画やＣＭとコラボレーションした映像なども展示されています。

年代ごとに並べられた美しい洋服のラインや色合いはまさにファッションの歴史を時代を反映させ、ミラノのファッションの歴史を知るにはうってつけの美術館と言えるでしょう。洋服だけでなく、展示の空間にもアルマーニのこだわりが髄所に感じられるファッション好きにはお勧めの美術館。展示は年代ごとにも分かれており、時代を反映したデザインや素材などを実際に目にできるのもこの美術館の特徴のひとつです。

ミラノのファッションウィークなどに合わせて企画展示なども行われています。美術館内にはアルマーニホテルを思わせるようなオシャレなカフェもあります。

アルマーニ美術館（ARMANI/SILOS）

ミラノプラダ財団美術館（Fondazione Prada Milano）

プラダ財団がミラノに新しい美術館を創設し話題を呼んだのは2015年。壮大な歴史と文化を有するイタリアでは過去に埋没しがちと言われるが、プラダ財団が近代美術館の設立にあたり歴史と近代の融合を目指し、ファッションの本拠地プラダ本社が置かれるミラノを開設の街に選んだのもそうした理由でしょう。ミラノ市の南西に位置するプラダ財団美術館は1910年代に蒸留所として使われていた建物を改築したもの。

１万9000平方メートルという巨大な敷地は１１つに分かれた連結式の建築構造から成り、かつての蒸留所の保存と新しい創造が共存し相互作用するというコンセプト。オランダ人の建築家レム・コールハースが設計した建物自体もみどころのひとつとなっている。

グローバルに活躍する世界中のモダンアートを展示

この美術館ではイタリア国内に限らず、ヨーロッパ、アメリカなど世界中で活躍するコンテンポラリーアーティストの作品を展示。

常設展に加え「ポディウム」という展示室では数か月ごとに内容が変わり、「シネマ」では映像展示。今後完成する予定である「タワー」という展示室もあり、多種多様な近代アートの表現に合わせた流動的な展示内容。時期によってはアンディ・ウォーホールやモディリアーニなど有名な作品もある。

  映画の中に飛び込んだようなオシャレなカフェも

こちらは 映画監督ウェスアンダーソンがデザインしたバール。イメージのミラノのカフェをフューチャーしたといわれているが、色とりどりの内装はまるで映画の中のよう。

プラダ財団美術館（Fondazione Prada Milano）

中心地にある無料のファッション宮殿美術館

こちらのモランド パレス（Palazzo Morando）美術館はミラノの高級ブランド通りとしても知られるモンテナポレオーネ通りから少し入ったところに位置し、少し見落としがちではありますが入場無料の美術館です。元々この辺りは昔からミラノの貴族たちが住んでいた地域であり、かつての貴族モランド家からミラノ市に寄贈された宮殿を美術館として開放しています。

ここの大きな特徴はファッション美術館も兼ねていることで衣類品の展示がしてあります。展示内容は時期によって変わるのですが、ミラノのファッションウィークの間にはイベント展示などもされることから土地柄を活かした美術館と言えそうです。展示内容は絵画がメインであり、ミラノの風景画が多いイメージです。

中には調度品やアクセサリーの展示もあり、ゆっくり観覧しても30分もかからない規模で入場無料なので散歩のついでに昔の貴族の邸宅を訪れるような気分で気楽に観覧できるイメージです。

• Palazzo Morando
• 開館時間：10:00~17:00 　月曜日休館
• 入場無料

ファッションもお土産もここひとつでまとめて「百貨店リナシェンテ」

ミラノ中心地に位置しアクセスも抜群に良いスポットがこちらの「百貨店リナシェンテ」。地元の人も多く利用しますが、観光客にとってもかなり使える場所でもあります。街を探索しなくてもイタリアのほとんどのブランドがそろっているので、時間のない方にも便利です。

洋服、雑貨、食料品と一通りのものはこちらの百貨店に揃っています。またほぼ年中無休で営業時間も夜遅くまで開店しているので旅行者にとっても強い味方となりそうです。

• 百貨店リナシェンテ 「La Rinascente」
• 営業時間：10:00-20:00

食とファッションの総合デパート「ブライアン＆バリー」

ミラノの中心地サン・バビラ広場（San Babila）の近くにThe BRIAN&BARRY BUILDING
があります。こちらは１０階からなる総合デパートです。

こちらのデパートは食とファッション、雑貨、カフェといった総合デパートという感じです。各階の広さはさほどなく主にエレベーターで移動になります。BRIAN&BARRYはかつてファッションを取り扱う専門店だったこともあり、取り揃えている洋服も厳選されたオシャレなものが多いのが特徴的。

ブライアン＆バリー (The BRIAN&BARRY BUILDING)

営業時間：10:00 – 22:00（毎日）

男性ファッションの伝説的な店「アル・バザール」

ファッションの都ミラノ。とりわけオシャレな男達に関しては世界一と名高いイタリア・ミラノですが、ミラノには知る人ぞ知る1969年開業の「メンズファッションの聖地」と呼ばれるお店があります。

それがこのお店「ＡＬ　ＢＡＺＡＲ」。ミラノ南の住宅街の一角にひっそりと位置します。ミラネーゼの常連客はもちろんですが、このセレクトショップはファッション界では名高く、世界中からも多くの人が訪れます。

セレクトされた数々も素晴らしいものですが、このお店が伝説化した大きな理由としては店主のLino　Leluzzi氏の影響が挙げられます。リーノ氏はさまざまな雑誌やテレビなどに取り上げられる伝説的なイタリア伊達男。いつも笑顔を絶やさず、一緒に写真を撮ってほしいといっても気さくに対応してくれる人柄の良さもあってかファッション通の有名人などもここを訪れるとのこと。お店の壁にはお店を訪れた人と一緒に映った写真が誇らしげに飾られています。

このお店はセレクトショップとしてカジュアルからフォーマルまで幅広いメンズの品々が陳列されています。それ以外にもリーノ氏がデザインしたお店オリジナルの商品もたくさん。男の遊び心をくすぐる本物のイタリアンスタイルが見つかるお店です。

アル・バザール (AL BAZAR)

中心地近くValextraのアウトレット

Valextraというメーカーってご存知でしょうか？イタリアは革製品が有名ですが、その中でも最高峰とされるメーカーで、ミラノではスカラ座の横あたりの中心地に店を構えています。

近年ますます露出が多くなり、いろいろとコラボレーション作品もあることからイタリアの最高級皮ブランドという地位を益々高めつつあるブランドです。Valextraはミラノサローネのときなどにも大きな広告を出し、イタリアでもトップメーカーという印象。日本でこのメーカーの製品を持っている人ってお医者さんとか、政治家とか、とにかくかなりハイクラスな人々というイメージ。

こちらはミラノのアウトレット。実は中心地からそれほど離れていなく、徒歩でも行ける範囲です。ものすごーく高いイメージのValextraの製品ですが、こちらではかなり割引となっています。もともと高価なものがどんなに安くなっても、ある程度の値段なのは致し方ありませんが、最高級のイタリア製革製品となればどこに出しても恥ずかしいものではないでしょう。因みにこちらのお店は１，７月もセールはやらないそうです。Valextra製品に興味のあるかたは覗いてみるのも良いのではないでしょうか？

Valextra Outlet
住所：Via Cerva, 11, 20122 Milano MI
営業時間：10:00-19:00 （日曜休み）

ミラノ市内のおすすめ穴場アウトレット「il salvagente」

ミラノ市内にはアウトレットと名が付くお店がいくつかありますが、実際に足を運んでみてもガッカリということがよくあります。もちろんアウトレットなので行ってみないことには何があるのかわかりませんし、掘り出し物を見つけるという楽しみもあるでしょう。
こちらのお店「il salvagente」は中心地からは少し離れますが、郊外の大型アウトレットにはないような商品もあり、下手にいろいろと探してみるよりはこちらへ行ったほうが良いものが見つかる可能性が高いような気がします。

店内は１階が主に女性もの、２階が紳士ものとなっており、多少乱雑には陳列してありますがサイズごとに分かれているのでわかりやすいです。取り扱っているものはほとんどがイタリア製のもの。1978年より開業している地元の人がよく訪れるミラノ市内のアウトレット。

靴、かばんのコーナーもあります。中心地から離れた住宅街の中にあるのでアクセスはあまりよくないのですが、交通機関を使う場合はサンバビラ広場の近くから５４番のバスが出ているのでこちらを使用すると１０分弱ぐらいで住所の記載のある停留所があり、そこで降りればよいと思います。

il salvagente
住所：Via Fratelli Bronzetti 16 20129 Milano
Tel +39 02 7611 0328
営業時間：月　15.00-19.00　火－土　 10.00-19.00　日　11.00-19.00
ＨＰ：http://www.salvagentemilano.it/