ミラノ観光に必要な日数を現地コーディネーターが解説

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ミラノ大聖堂

北イタリアの主要都市「ミラノ」。ミラノ観光に必要な日数はどのぐらいなのでしょうか。半日、1日、2日以上と目的別におすすめの主要な観光スポットをご紹介。

日程ごとにプランをご紹介しますので、ぜひミラノ観光下調べのご参考にご利用ください!

目次

ミラノの街と観光スポットについて

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ミラノ観光で主要なスポットを回りたいとすれば必要な日数は半日~1日という感じになります。もちろん細かいことを言い出せばきりがないのですが、主要な観光スポットは1日あればだいたいの場所を回ることが可能です。

ミラノ市内には地下鉄、バス、トラムなどの交通機関があり、グーグルマップなどを利用すればさほど苦労なく移動も可能なイメージ。ヨーロッパの街の構造としてよくあるように中心地に一番大きな教会(大聖堂)があり、そこを中心にした徒歩圏内にある程度の見どころが集約しています。行きたい場所にもよりますが、1日頑張って歩き回れば主要な場所は徒歩で回ることもできるほどの街の規模となっています。

イタリアは景観法が厳しく古い建物を壊して新しく建て替えるということがほぼできないため街並みはそのまま保存するということになっていますが、ミラノは第二次大戦中に街の43%が崩壊し、復興のため町の景観が大きく変わり、それによって都市化が進んだ町として知られています。なのでヴェネツィアやローマ、フィレンツェなどと比べると道路などは比較的整備されていて歩きやすいという特徴もあります。主要な観光スポットも戦中に被害を受け、戦後修復されているということも少なくありません。

最重要の2つだけをチェック「半日プラン」

ミラノ滞在が半日しかない、というお急ぎの方へおすすめするのが主要なスポット「ミラノ大聖堂」と「最後の晩餐」です。基本的には世界的にも有名なこの2つを押さえておけばミラノに行ったなという思い出をその一ページに書き込むことができるでしょう。

「ミラノ大聖堂」世界一の建築年数約500年という圧巻のゴシック建築

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ミラノ 大聖堂

現在の大聖堂広場にはかつてサンタ・マリア・マジョーレという教会がありました。この教会を再建したのが当時ミラノを支配していたジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティ。彼の命により現在のミラノ大聖堂は1386年より着工し、約500年の歳月を経て1813年に完成したとされています。何度も戦争などの影響により工事も中断したそうですが、この大聖堂の完成式を行ったのは当時破竹の勢いでヨーロッパ全土を侵攻していたナポレオンと言われており、こうした背景も歴史の奥深さを感じさせます。

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ミラノ大聖堂 内部

その壮大な建築は全長158m、幅93m、高さが108mで内部の面積が1万1700平方メートル。世界最大級のゴシック建築として知られています。2245体の彫刻との融合美はまさに圧巻の一言です。大聖堂の頂上には重さ1トンもあるという金のマリア像が君臨し、大聖堂建設が始まってからこのマリア像の高さ108メートルというのがミラノの建築物の最大限度であり、それは近代化が始まる1950年代まで頑なに守られていたそうです。

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ミラノ大聖堂 屋上からの景色

ぜひ大聖堂の屋根に上ってみましょう

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ミラノ 大聖堂 屋上

ミラノ大聖堂は階段もしくはエレベーター屋上に上ることができ、ミラノの街を一望することができます。遠くから見ていてはわからないゴシック建築の美しい彫刻の数々を近くで見れる絶好の機会です。

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ミラノ 大聖堂 屋上からの眺め

やっぱり高い所に登って景色を眺めると遠くまで来たという実感が湧いて楽しいものです。その彫刻の向こう側に広がるパノラマのミラノを見れば、一生の思い出になることは間違いないでしょう。

大聖堂に登るには専用のチケットが要りますし、それなりに狭い通路を歩かなくてはいけません。時間がない方やそこまで手間をかけたくないという方へ裏技的な方法は横にある百貨店リナシェンテのエレベーターを無料で使用することです。雰囲気は味わえますし、もしのんびりしたい場合にはゆっくりできるカフェも利用できますのでこちらもチェックしてみてください。

ミラノ大聖堂への入場方法

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ミラノ大聖堂近辺地図

大聖堂への入場、および教会の屋根に登るためにはチケットが必要になります。チケットオフィスは大聖堂を正面に見て右側に進んで行くとインフォメーションセンターがあり、そこで購入できます。チケット購入にもそれなりに手間と時間がかかります。大聖堂に入場する、登るための昇降口のためにも並びます。

滞在時に予定を決めたくない、時間に余裕がある方はいいかもしれませんが、大聖堂への入場チケットには専用のサイトからオンライン予約が可能なのでこちらをぜひ利用されるほうがおすすめです。オンライン購入の場合にはチケット代が+0,5~1ユーロの追加があります。

チケットの購入方法、入場の仕方はミラノ大聖堂のページにてさらに詳しく解説しています。

・ミラノ大聖堂 (Duomo di milano)

入場時間:8:00〜19:00

大聖堂ミュージアム:10:00〜18:00(月曜休み)

屋上昇降口:9:00~19:00

入場チケット:6~28ユーロ(子供指定料金もあり)

・大聖堂内部のみ:6ユーロ

・(一番おすすめ)大聖堂と地下聖堂、博物館、エレベーターでの昇降:20ユーロ

・大聖堂と地下聖堂、博物館、階段での昇降:15ユーロ

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やはり目指すはミラノの宝「世界遺産最後の晩餐」

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レオナルドダヴィンチ作「最後の晩餐」

ルネッサンス期の傑作レオナルドダヴィンチ作の「最後の晩餐」。あまりにも有名なこの壁画はミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の食堂に描かれています。ミラノにある唯一の世界遺産ということもあり、こちらをぜひ見てみたいという方も多いはず。

まずここで最初にお伝えしておきますが、この「最後の晩餐」は完全予約制です。なので、ミラノ滞在を計画されこの最後の晩餐を鑑賞したい場合、まず優先的にしなくてはいけないことがこの観覧予約ということになります。

チケットの受け取り方や予約に関してはこちらの「最後の晩餐」のページにてさらに詳しく解説しています。

奇跡の壁画と呼ばれるレオナルドダヴィンチ作「最後の晩餐」

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ミラノスカラ座広場にあるレオナルドダヴィンチ像

レオナルドダヴィンチは1482年から1499年の間ミラノに滞在していたと言われています。この最後の晩餐は当時ミラノを統治していたヴィスコンティ家の命を受けレオナルドダヴィンチがミラノにいた1495年 – 1498年の期間で制作されました。世界的にも名高いレオナルドダヴィンチですが、実は彼が手掛けたと証明されている作品の数は10数点とかなり少なく、そして唯一の壁画がこのミラノの最後の晩餐となります。壁画であるため持ち運びができず、ここでしか見ることができないというのも価値を高めている理由のひとつ。1980年にはユネスコの世界遺産に登録され、有名な映画や小説でもダヴィンチの最後の晩餐は話題に上り益々注目を集める存在となりました。

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サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

レオナルドダヴィンチの最後の晩餐はこちらのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)内の修道院にあるかつての食堂に描かれています。

レオナルドダヴィンチの最後の晩餐が奇跡の壁画と呼ばれるのには主に2つの理由があります。ひとつはイタリアで壁画と言えば主にフレスコ画が主流ですが、書き直しを何度も行うレオナルドダヴィンチは手法としてテンペラ技法を用いました。卵など植物精油を用いるテンペラ手法は制作に何度も書き直しができるという利点がありましたが、長期保存には向いていませんでした。この絵は完成して間もなく劣化が始まり、数世紀にわたって何度も修復が行われています。一時期はほとんど原型を留めないほど劣化したそうで、20世紀の大修復と呼ばれる20年にわたる修復のおかげで現在は描かれた当時を再現しているそうですが、絵自体はかなりぼんやりとしている印象が否めません。

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もうひとつの理由ですが、よく絵を見てみると右側の天井あたりが欠けていることがわかります。このサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は第二次世界大戦の際に爆撃に遭い、ほとんど全壊に近い状態になったとのこと。

損壊時には教会の屋根や壁も吹き飛び、瓦礫の山のなかでまるで聖人たちが手を差し伸べたモニュメントのように、聳え立っていたのがこの最後の晩餐が描かれていた壁の部分であったということです。修道士たちはこの壁を守るために必死に土嚢を積み上げ、そうして天才ダヴィンチの傑作は現在までミラノに残された奇跡の宝として世界中から訪れる多くの観光客の眼差しを浴び続けています。

最後の晩餐 (Cenacolo Vinciano)

  • 住所:Piazza Santa Maria delle Grazie, 2 MILANO – ITALY
  • 休館日:毎週月曜日、1月1日、4月25日、5月1日、12月25日
  • 入館時間:8:15~18:45
  • 公式サイト
  • 専用チケットセンター(+39 02 92800360 ) 月~土:8:00~18.30
  • 観覧料金:15ユーロ~
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ほとんどの主要観光スポットはこれでOK「1日プラン」

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ナヴィリオ地域 夜景

やはりミラノの主要スポットを観光するには1日プランがおすすめです。1日あればある程度有名なスポットは回ることができます。1日のプランに関しては以下のページにモデルコースがありますのでそちらをご覧ください。

ここさえ押さえておけば間違いないという効率的な一日のモデルコース9選を現地コーディネーターが余すところなくご紹介!

のんびりとミラノを満喫「2日以上プラン」

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ミラノ郊外

ミラノの2日以降は何をしようか、と考えられる方もいるはずです。もちろんせっかくイタリアに来たのですから美術館「ミラノ観光でお勧めの美術館・博物館10選!」を堪能するのもよいでしょうし、ショッピングを満喫したいなら「ミラノ観光で見逃せないアウトレット8選!」でアウトレットへ足を延ばしてみても良いでしょう。

ただ観光をさらに充実させたいならミラノ郊外へ行ってみるのがおすすめです。理由は主に2つ。それはミラノ郊外にはとても魅力的なスポットがあるからです。都会のミラノとは違うイタリアらしい魅力的なスポットは郊外にあると言っても過言ではありません。

もう一つの理由はやはりスーツケースを毎日開けて、パッキングして、移動というのは大変ストレスで疲れる行為だからです。ヴェネツィアやフィレンツェもミラノから足を延ばせば日帰りできなくもありませんし、それ以外にもそれに匹敵するような魅力的なスポットを紹介してみます。

候補1「北イタリア1美しい街世界遺産ベルガモ」

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ベルガモ

ミラノから車で1時間ほどの距離にあるベルガモはミラノからの日帰りで最もおすすめな街のひとつ。2次大戦の際に街の大半が被害に遭ったミラノとは違い、ベルガモは豊かな文化と歴史をそのままに残し、まさに映画に出てきそうな しっとりとしたイタリア中世の雰囲気を感じさせる街として知られています。さらに詳しいことはこちらから。

候補2「湖上の宮殿を堪能マッジョーレ湖」

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マジョーレ湖 イゾラベッラ

ミラノの北側郊外は湖水地域と呼ばれ多くの湖がありますが、北西に位置するところにイタリア第2の大きさを持つマッジョーレ湖(lago Maggiore)があります。この湖に浮かぶ島イゾラ・ベッラ(Isora Bella)はイタリアが誇る壮大な歴史の金字塔に違いありません。(冬季休業)さらに詳しいことはこちらから。

候補3「定番のコモ湖」

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コモ湖展望台

スイスの国境に近い位置にイタリアが世界に誇る避暑地の「コモ湖」(Lago di Como)があります。国際的スターがこぞって邸宅(ヴィラ)を建て、映画の撮影地としても有名なコモ湖。ゴンドラや遊覧船に乗って観光気分が味わえます。さらに詳しいことはこちらから。

上記の場所の場所も「郊外ツアー」にてご案内可能です。他の郊外スポットやツアーに関しては「ミラノ近郊の日帰りツアーのおすすめスポット10選を現地コーディネーターがご紹介!」をご参照ください。

ワイン好きならバローロワインツアーがおすすめ

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ピエモンテ州バローロ

もしワインに興味があればイタリアワインの王様と呼ばれるバローロ地域、もしくはその他ワイナリーへ足を延ばしてみるのもお勧めです。やっぱりお酒はその生産される土地で味わうのが一番。人気のワイナリー日帰りツアーを実地していますのでご参照ください。

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